ドイツのpayment solution AGは先月末、EURO2012の開催地となっているウクライナのキエフとリヴィウ、2ヶ所の新スタジアムに自社のキャッシュレス決済システムを導入すると発表した。ICカードを用いた同社の決済システムは、ドルトムントのジグナル・イドゥナ・パークなどドイツを中心に広がりを見せており、ウクライナでも既にドネツクのドンバス・アレーナに導入され、高い評価を受けていた。
キエフの“オリンピスキ”(8月27日)。現在は屋根を取り付け中。
リヴィウのリヴィウ・アレーナ(8月31日)。今年7月の完成予定だったが順調に遅れている模様。
なお、Jリーグでも2009年から「ワンタッチパス」としてシーズンチケットをICカード化。多くのクラブは電子マネー機能にEdyを使っているが、JR東日本と繋がりの深いジェフ千葉はSuica、広島電鉄と関係のある広島はPASPYを採用した。ただ、ハード面の不足のため欧州のように「スタジアム内の飲食までカード1枚でOK」という状況にはなかなか至っておらず、今後に向けた課題となっている。
(筆:Qoly編集部 O)