(日本時間)20時45分から開催されるアーセナルvsリヴァプールの好カード。様々な現地情報を複合すると、有力な予想フォーメーションは以下の通りのようだ。


●about アーセナル

開幕戦の対ニューカッスルでは、昨季の基本システムである4-2-3-1ではなく4-1-2-3を用いたが、その試合でアンカーポジションを担ったアレクサンドル・ソングが今節は出場停止。となると、この穴をどう埋めるかに関心が寄せられるところだが、現在、有力視されているのは上記フォーメーション図の形である。

アンカーには、新シーズン開幕前から賞賛に値するパフォーマンスを見せてきた、エマヌエル・フリンポンが入り、さらにその両脇を固めるラムゼイ、ロシツキーが相互関係で補足分を補うという布陣だ。

ニューカッスル戦、ウディネーゼ戦では試合途中から出場しているとは言え、フリンポンの大抜擢を不安視する声は多そうだが、イングランドU-19代表にも名を連ねるそのポテンシャルは無限大。プレシーズンマッチで対戦したリケルメをして、「アーセナルにおける最重要選手のように感じた」と言わしめたその能力を発揮すれば、ソングの欠場により生じる守備力低下は最低限に抑えられるはずだ。

これまでの4-2-3-1を踏襲し、守備的な中盤にラムゼイ、フリンポン、もしくは、(怪我の回復が間に合えば)ジャック・ウィルシャーを起用する方法は十分に考えられるが、人と人の間を巧みに突くスアレスのケアも考慮すると、アンカーを一枚置いたほうが安心と言えば安心だろう。

次に、攻撃的なポジションに目を移すと、まずは、移籍問題で揺れるサミア・ナスリを起用するか否かに注目が集まるが、彼を先発に予想するメディアは皆無。ほとんどがベンチメンバーを有力視しており、「将来的なことも考えると、途中からの起用すら避けるのではないか?」と見る考えもあるほどだ。ロシツキーが病み上がりとは言えども、出場する可能性は低いか。

また、流動的なポジションでは、左サイドハーフが挙がる。ジェルヴィーニョが出場停止のため、このポジションは、正真正銘の復活が期待されるアンドレイ・アルシャヴィンが任される説が鉄板だが、現在のアーセナルは、試合途中からリズムを変えることを期待できる選手が控えていないため、「アルシャヴィンをベンチに回し、まずはマルアヌ・シャマフを使う」というプランも予想されている。

主力の出場停止や故障により、先発が予想される、フリンポン、ジェンキンソンのパフォーマンスも見所の一つだが、アルセーヌ・ヴェンゲルの采配にも注目が集まる。

参加予定メンバー(プレミアリーグ公式)

シュチェンスニ、ジェンキンソン、ヴェルマーレン、サニャ、コシエルニ、アルシャヴィン、フリンポン、ナスリ、ラムゼイ、ウォルコット、ファン・ペルシー、ファビアニスキ、シャマフ、チェンバレン、ベントナー、ランズベリー、スキラーチ、ミケル、アフォービ

※公式Webサイトでは宮市の名はないが、ヴェンゲルはメンバー入りを明言。


●about リヴァプール

サンダーランドとの試合を1-1の引き分けで終えたリヴァプール。こちらも前節からの入れ替えが数か所行われるのではないかと見られている。

一つは、ジョーダン・ヘンダーソンのポジション。新チームでのプレミアデビューを果たしたが、ケニー・ダルグリッシュはその働きにあまり満足しておらず、計算ができるディルク・カイトが代わりに起用される予想を各メディアはしている。また、上記のフォーメーション図では、右サイドバックにフラナガンを配置したが、ここも代わりにマーティン・ケリーが使われるケースも考えられるだろう。

グレン・ジョンソン、スティーヴン・ジェラードと言ったチームの中心選手が故障で離脱中だが、補強の成功もあり、好勝負が期待できる陣容は整っている。現地では、「リヴァプールの今季初勝利はエミレーツで!」という声もあるようだが、結果は果たして・・・。

参加予定メンバー(プレミアリーグ公式)

レイナ、ケリー、キャラガー、アッガー、エンリケ、アダム、ルーカス、カイト、スアレス、ダウニング、キャロル、ドニ、フラナガン、シュクルテル、ヘンダーソン、メイレレス、スピアリング、エンゴグ、ロビンソン、F・アウレリオ、M・ロドリゲス

(筆:Qoly編集部 T)

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