2011年8月6日(土) - 北京国家体育場

Milan
2
0-1
2-0
1
Inter
イブラヒモヴィッチ
ボアテング
61'
69'
得点者
22'

スナイデル
supercoppa2011

昨季のリーグ戦王者とカップ戦王者が戦うスーペルコッパ。シーズン開幕前の試金石となる一戦が北京で行われた。

序盤押し気味に進めたのはカップ戦王者のインテル。豊富な運動量とソリッドな守備でリーグ王者ミランを圧倒し、ルシオ、マイコン、カンビアッソ、長友らの主力が不在である事を感じさせない素晴らしいゲーム運びを見せる。前半22分にはスナイデルの見事なFKでインテルが先制。スナイデルは試合を通じて素晴らしい動きを披露した。前半はインテルペースのまま終了。

後半に入るとミランの運動量が上がり、イブラヒモヴィッチにボールが収まる事でようやく攻撃の形を作り始める。右サイドバックのアバーテは積極果敢に攻撃参加し、インテルを押し込む事に成功。61分、セードルフの折り返しをイブラヒモヴィッチが決めて同点にすると、69分にはアバーテのロングボールに反応したパトがシュートし、ジュリオ・セーザルが弾いた所をボアテングが決める。ミランが逆転に成功した。試合はそのまま2対1で終了。リーグ王者のミランが今季初タイトルを獲得した。

両チーム共にプレシーズンキャンプ中という事もあり動きにキレがなかったが、随所に見所のある試合であった。まずはインテルのスナイデル。システムにフィットしないという事であったが、インテルのチャンスにはスナイデルが絡むのは必須であり、世界最高レベルのリンクマンである事を改めて証明してくれた。また新加入のリカルド・アルバレスは独特の間合いとボールタッチを披露。懐も深くボールを奪う事が困難なプレーヤーだ。WBは多少重荷に感じるが、良いアクセントとしてシーズン通して貢献することは間違いないだろう。チームとしてはまだ構築段階である事が明らかになった様に思われる。中盤の6枚は攻撃時も守備時も非常に流動的であり、まだ慣れていない事を強く感じたからである。ガスペリーニは攻撃時と守備時でフォーメーションを崩す(変える)方法をジェノア時代に採用していたが、そこまでたどり着くにはまだまだ時間がかかるのではないだろうか。

ミランは昨季のメンバーと昨季の戦い方を踏襲しているため、見所は少なく欠点の目立つ試合であった。先制逃げ切り型と言われるミランが逆転できたのは、チームのベースが既にあった事に他ならない。完成度は高いが伸びしろは現時点でインテルに劣るだろう。選手にスポットを当てると、アバーテの貢献度が更に高まった様に感じたが、その他のプレーヤーは勝利が故の及第点と言った所であろうか。これからのコンディション向上と新戦力のフィットに期待したい。

ツꀀ

(筆:Qoly編集部 L)

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