なでしこJAPANの女子ワールドカップ制覇は、サッカーファンだけではなく日本列島を歓喜で包み込んでくれました。世界ランキング1位のアメリカとの決勝戦は、記録にも記憶にも残る歴史的な一戦でした。Qoly編集部からも心よりお祝いを申し上げます。
さて、刺激的なタイトルの今回の記事。既にインターネットや他メディアでもチラホラと見られる「国民栄誉賞」という声ですが、皆さんはどのように感じていますか?1人1人が様々な意見を持っていると思いますが、個人的には「絶対受賞すべきだ!」と思っています。と、いうことで、国民栄誉賞について改めて調べてみました。
創設理由が1977年の福田赳夫内閣による「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった方に対して、その栄誉を讃えることを目的とする」という事ですが、この賞には「確たる基準がない」ようです。つまり、創設理由を満たせば、誰もが受賞できる様です。
今回のなでしこJAPANが「国民に敬愛されている」事は言うまでもないでしょう。「なでしこJAPAN」という愛称は広く世間に浸透しており、ドイツ戦以降はメディアで連日の様に報じられました。また、「社会に明るい希望を与えることに顕著な業績」ですが、男女を通じてFIFAワールドカップを制するという偉業は次にいつ訪れるかわからない歴史的な偉業な事は間違いなく、大会を通じて報じられた震災との関連から、社会に明るい希望を与えた事は間違いないでしょう。
スウェーデン戦後にFIFAサイトに寄せられたコメントの中には、震災と関連づけられたコメントが多く、また、アメリカ代表のホープ・ソロ選手も決勝戦の前に「心情的には私は日本を応援しています。彼女たちの国にはいろいろあったからです。彼女たちは、心情的には皆が考える優勝の本命だと思います」と語りました。岩手県出身の岩清水選手が優勝後のウイニングランで掲げた日の丸が目に焼き付いている方も多いでしょう。
貴方がなでしこJAPANのワールドカップ制覇から何を感じ取りましたか?
私が感じ取ったのは、「諦めない事の大切さ」です。先制点を取られても、勝ち越しゴールを奪われても、顔を上げて「諦めるな!」と声を掛け合った彼女達。サッカー用語で「勝者のメンタリティ」という言葉があります。「勝者だけが知るメンタリティ」として用いられる言葉ですが、優勝直後のインタビューで彼女達から伝わってきたものは、まさに「勝者のメンタリティ」。今、もっとも日本に必要とされるメンタリティではないでしょうか。
枝野官房長官がなでしこジャパンについて、「これだけの快挙なので、政府としても何らかの形で顕彰したい」と語っており、政府内では「内閣総理大臣顕彰」授与の検討が行われているとの事ですが、正直、そんなの要りません。必要なのはただ1つ。大事なことなので改めて言わせてもらいます。
「なでしこJAPANに国民栄誉賞を!」
(筆:Qoly編集部 N)
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