2011年6月24日(金) - エスタディオ・モレロス(モレリア)
Japan
3
2-0
1-1
1
Argentina
高木
植田
秋野
4'
20'
75'
得点者
87'


フェレイラ




アルゼンチンを3-1と大量得点で下し、日本代表が決勝トーナメント進出を決めた。また同時に行われた試合でフランスが引き分けたため、グループリーグ首位の座も転がり込んできた。

初出場の選手もいるメンバーで臨んだこともあってか、中盤でのパスミスが終始目立った日本。しかし植田、新井をはじめとした最終ラインが水際で失点を防ぎ、相手のミスを生かして得点を奪い、勝ち点3に繋げた。

ジャマイカにも翻弄されていたアルゼンチンのサイドの守備は、3トップが前に残るためまず単純にかかる人数が少なく、日本にとっても狙い目となった。開始からわずか4分、右サイドを突破した川口がシュートを放ち、キーパーが弾いたところを高木が詰めて先制点を奪取。さらに20分にも秋野のコーナーキックから植田がヘディングを決め、リードを広げた。

後半に入ると相手が修正を加えてきたため危険な場面が連発する時間帯も。特にゲーム再開から数分は安定せず押し込まれる状況が続いた。だがその場面を凌ぐと、68分にはモンテロが秋野を踏みつけ一発退場する。

数的優位を手にした日本は75分、さらにリードを広げた。4バックの右CBに移ったバエスのトラップミスで得たスローインを素早くリスタート。集中が切れていた相手DFの隙を突き、交代出場の鈴木武蔵が左サイドを飛び出して折り返し。飛び込んだ秋野がボレーで合わせ、またキーパーがファンブルしたところを自ら詰めて3点目。試合の勝敗を決めた。

87分には選手交代の隙、キーパーの高いポジショニングを利用されてフェレイラにロングシュートを決められてしまったが、これ以上の失点は逃れることに成功。見事自国開催の1993年大会以来のGL突破を決めた。

アルゼンチンはフランス戦、ジャマイカ戦でも見せた守備の弱さが仇となった。前述のサイドだけではなく、キーパーも不安定。攻撃でもパスの出し手と受け手しか動かず、局面の強さはあるが無理な突破やクロスに頼ってしまう。雑なジャマイカには個人技が通用したが、日本にはあまり効果を発揮しなかった。

また後半の退場も痛かった。フェレイラをトップ下に入れてプフ、オカンポスを中央に留め、縦の関係を形成。さらに59分にはモンテロを右サイドに移して4-1-3-2に変更。中央に常にトライアングルを作ることにより、スルーパスやクロスを有効にゴールに繋げようという意図があった。

間違いなく戦術変更の効果は現れていたが、ペースを掴み始めたその途端に退場者が出てしまった。これではいくら手を打っても劇的な逆転を達成することは難しかったと言えよう。

なお、他の試合の結果は以下の通り。

ツꀀ

●グループA / メキシコ 3-2 オランダ 【得点:カシージャス(29')、フィエロ(43')、ゴンサレス(90+4')/ デペイ(47')、エベキリオ(63') 】

●グループA / 北朝鮮 1-1 コンゴ 【得点:チュ・ジョンチョル(8') / エンクンク(75')】

●グループB / フランス 1-1 ジャマイカ 【得点:ルイス(9') / ベンジャ(58') 】


(筆:Qoly編集部 K)

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