2011年5月2日(月) - パルク・デ・スポルツ(アヌシー)
Evian
3
1-0
2-0
0
Le Mans
サグボ
アドナヌ
ルヴィオン(OG)
38'
51'
83'
得点者








今季3部から昇格したばかりでありながら、現在2部の首位につけているエヴィアン。昇格争いの直接対決となった今日の試合も、ル・マンに対して終始ゲームをコントロールして3-0と快勝。実力を見せつけた。

エヴィアンは今季開幕時は1部、2部合わせても1、2を争うう攻撃サッカーをしていた。無謀なまでに高い最終ライン、前線からの強烈なプレッシング、激しいポジションチェンジと縦横無尽の飛び出し。開幕ダッシュに成功したのはこの戦術がはまったからだ。

しかし、その後やや調子を崩した。それは最終ラインの不安定さが原因で、致命的なミスを重ねて失点を積み上げてしまい、勝利から遠ざかってしまった。そのため、監督は一時期非常に守備的な、引きこもるだけのカウンターサッカーを選択していたほどだ。

だが、冬の移籍市場でかつてリヨンで活躍した元ブラジル代表CBカサパを加えた事が転機になった。DFには珍しい背番号10番を付けたカサパの活躍は最終ラインの安定をもたらし、ラインを高く保つことに成功。このために攻撃サッカーが徐々に復活。この試合ではその集大成とも言える内容を見せた。

序盤からル・マンを押し込み、高い位置でボールを奪って精力的に攻めるエヴィアン。そして38分、オヴォノのスローがナリーに渡ったところを狙いラビウがプレス。ルーズボールを奪ったアドナヌが左側のスペースに侵攻してクロスを投入。逆サイドでセルダンがボールウォッチャーになったため、フリーになったサグボがシュート。見事に狙い通りの攻撃を成功させて先制した。

やや消耗が激しい部分もあるため、この先制点は大きかった。後半はやや守備に振った戦術に変更したが、攻め込まれながらも守備は崩れずル・マンのドリブル突破に対処しきった。

逆にカウンターを何度も成功させ、51分にはブライス・ジャ・ジェジェ(アルルのフランク・ジャ・ジェジェとは従兄弟の関係にあたるとのこと)のロングスローから追加点。ニアでサグボがヘディングでコースを変え、DFに当たったところをアドナヌがシュート。リードを広げた。

さらに83分には交代出場のティエ・ビが左サイドに流れてクロスを入れたところ、ルヴィオンが胸でピッチ外に逃げようとしたクリアが枠の中に吸い込まれ、オウンゴールとなった。これで3点差を付けることとなり、エヴィアンはこの段階でほぼ勝利を手中に収めた。


(筆:Qoly編集部 K)


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