プレミアリーグのチェルシーに来季新しい監督がやってくるという噂が巷を駆け巡っている。昨夜はオーナーのアブラモヴィッチがアンチェロッティ監督の更迭に逡巡している様子をお伝えしたが、一晩明けて飛び込んだのは名将ヒディンクを復帰させたいという話だ。

オーナーのアブラモヴィッチ氏の意向はトルコ代表監督のヒディンクを連れてくる事だという。64歳の指揮官は08-09シーズンの途中、ロシア代表監督との兼務でチェルシーの監督を務めていた。当時のチェルシーはフェリペ・スコラーリ監督の元で成績が残せず不振に陥っていた。スコラーリに代わってシーズン終了までの契約で監督に就任したヒディンクは見事にチームを立て直しFAカップ優勝に導いている。ヒディンクはトルコ代表監督を辞めるつもりはないようだが、アブラモヴィッチ側は6月に行われるユーロ2012予選が終わった後、交渉に移る予定との事。アブラモヴィッチにとってヒディンクは理想的な指揮官であり、彼を雇うチャンスと考えている模様。

しかしヒディンクは64歳の高齢。長く居座る事の少ない監督の為、若いコーチを育て引き継がせようと考えているようだ。アブラモヴィッチが考えているのはマルコ・ファン・バステン元オランダ代表監督とかつてチェルシーでプレーした元イタリア代表FWのジャンフランコ・ゾラ。そしてポルトのアンドレ・ビラス・ボアスも監督候補の1人としてチェックしているようだ。ビラス・ボアスはかつてジョゼ・モウリーニョのコーチングスタッフとしてポルト、チェルシー、インテルでアシスタントコーチを務めている。

多くの名前が取り沙汰されている事でアブラモヴィッチが監督交代を考えている事は明白と考えて良いだろう。アンチェロッティの立場は日増しに危うくなっている。

(筆:Qoly編集部 N)


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