チェルシーのオーナーのアブラモヴィッチが遂に本気でチーム改革に乗り出したようだ。ターゲットは今シーズン最もブレイクした選手と言って過言では無いトッテナムのガレス・ベイルだ。
1月のマーケットでリヴァプールのフェルナンド・トーレスを5000万ポンドという衝撃の金額で獲得したチェルシー。次なるターゲットはCLインテル戦でブレイクし、一躍トッテナムのヒーローとなったベイルであった。1月に加入したトーレスはゴールを奪うのに16試合を要したが、アブラモヴィッチは左サイドの強力アタッカーをチームに与え、トーレスがゴールを量産するシナリオを描いている模様。『デイリー・エクスプレス』紙によれば、4000万ポンドの移籍金を準備しているという。
今季のトッテナムは初出場のチャンピオンズリーグで大活躍した。グループステージでインテルを粉砕し、ベスト16ではミランを粉砕。ベスト8でレアル・マドリーに敗れたが、ベイルの与えた衝撃はイタリアのみならず世界中を震撼させた。現在、プレミアリーグでは5位とCL出場圏内を目指す戦いを続けているが、仮にトッテナムがトップ4でフィニッシュすることが出来なければ、ウェールズの至宝であるベイルが流出する可能性が大きく浮上する事になるだろう。奇しくも今週末のプレミアリーグでは両チームがスタンフォード・ブリッジで激突する。アブラモヴィッチの前で好パフォーマンスを披露すればする程、獲得攻勢が強まる事は否めないだろう。
スパーズオーナーのダニエル・レヴィは、この様な噂にうんざりしている模様だが、監督のハリー・レドナップは狂気の沙汰とも言えるべき金額の移籍話については、自らの手を離れていると常日頃から語っている。ベイル自身は来季もホワイト・ハート・レーンでプレーするつもりのようだが、チェルシーは現在の給料の2倍にあたる週給7万5000ポンドを提示し、彼の気持ちを変えたいと思っているようだ。アブラモヴィッチがチェルシーを買収して以来の「いつも通りの作戦」だが、現在のチェルシーは欧州トップクラスのクラブになった。かつての様に「チームの格」で断られるケースは減っている。そして、資金面でチェルシーに太刀打ちできるクラブは世界中を見渡してもほとんど存在しない。
(筆:Qoly編集部 N)