インテリスタを中心に好評を得ている、「こちらGM放送局」。インテルをこよなく愛する3名(沖縄、ごっとん、yoshi)のサッカー談議をyoutubeで配信したものだが、そのかけ合いの面白さは“一聴"の価値あり。そして、この程、その最新号がQoly編集部に届けられたので、一足お先にテキスト版をまとめてみた。初耳の方もリスナーの方も是非ご一読を!!
※ごっとん=G、沖縄=O、yoshi=Y
ニックネーム | ごっとん |
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Twitterアカウント名 | @gotton1979 |
インテリスタ歴 | 17年 |
特徴 | GMブログの管理人。イベント事が大好きなお調子者。 日本に新しいインテルクラブを作れないかと色んな仲間を巻き込みながら活動中。 インテルクラブ設立に向けた協力者・賛同者を募集中! |
ニックネーム | 沖縄 |
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Twitterアカウント名 | @okinawa5858 |
インテリスタ歴 | 11年 |
特徴 | 東京出身沖縄育ちで都内在住。元アングラ劇団主宰。 趣味はサッカー・野球などスポーツ観戦と麻雀、 パチスロなど 競馬は予想ブログを公開中。 |
ニックネーム | yoshi |
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Twitterアカウント名 | @yoshi1908 |
インテリスタ歴 | 18年 |
特徴 | 茨城県日立市から、はるばる上京して観戦会の幹事をやる変なヒト。 趣味はTL1000Rという変態専用バイクでロングツーリングに行くこと。 特技は突然の質問にGoogle先生の力を最大限利用して即座に回答すること。 |
O:本日は、「インテリスタ3名による、2010-11シーズンCL敗退反省会」ということで、集まってもらいました。話し合うテーマを「何故、インテルはCLで敗れたのか?」に絞って進めていきたいと思います。
G:宜しくお願いします。
Y:どうぞ宜しく。
O:皆さんご存知の通り、インテルはシャルケ04相手に、CLの準々決勝で敗退しました。この敗退を語る上で、重要な試合となった第一戦をメインに振り返りたいと思います。
G:いやー、ウッチー良かったですね。
O:内田が日本人として初のベスト4進出です。良い時期にチームに所属してましたね。
G:いやいや、良かったと言ったのは、プレーがですよ。タイミング良い上がりが何度も見られました。ディフェンスでも抜かれるシーンがほとんど無かったし。
O:あぁ~、プレーがですね。確かに良かったですね。アジアカップで見せたプレーとは大違いでした。さて、このシャルケとの第1戦ですが、最終結果は2-5という大差で終わりました。サッカーであまり見ないスコアですが、この結果をどう思いましたか?
Y:正直、シャルケとの戦いは、厳しい戦いになるかな?という予感はあったけど、それでもホームだし、最低でも引き分けで終われるのかなと思ってた。あそこまで崩れるとは、さすがに予想できなかった。
G:正直、第一戦がホームということで、試合開始前は引き分けも頭に無かったですね。
O:そうですね。ここは確実に勝つだろうと、インテル有利というのが、一般的な見方でしたね。
Y:でも、試合を迎える前までのゲーム内容が悪かったからねぇ・・・。すんなり行くのかな?という疑念は少しあったね。
O:ちなみに、この試合のシステムはどのような形だったんでしたっけ?エトー、ミリートの2トップ?
G:この試合は、4-3-1-2でした。パッツィーニが使えないので、エトー、ミリートの2トップですね。
O::このフォーメーションで最も目につくのが、モッタが中盤の底を担当しているところですね。レオナルドがインテルの監督になってから、このフォーメーションを最も多用していますね。この使い方については、どう思いますか?
Y:やっぱり、なぜアンカーにモッタなのか?というところが、一番初めに考えてしまうかな。
O:モッタは、守備的な役割は上手い選手なんですか?
Y:ボールを散らすのは上手い選手ですが、守備的なプレーが上手いとは言えないです。ウエストまわりのお肉も気になるぐらいだし・・・。
G:運動量は少ない選手ですね。
O:私が試合を観て思ったのが、この選手はボールを追わない選手だなぁということ。
Y:前線の選手のように、パスコースを消すという動きはしてくれるけど、アンカーで使われる選手のディフェンスの仕方ではないよね。
O:インテルには、もっと適任な選手がいますよね?カンビアッソとか。
Y:昨シーズンまでは、カンビアッソが使われていて、中盤でチームを支えていた。それを何故変えるのか?という思いは、どうしても持ってしまうよ。
G:後付けになってしまうけど、CLのあの試合に関しては、中盤のディフェンスが緩くなったせいで、好きなようにやられちゃったなという感じですね。ただ、インテルでモッタをアンカーで使うのが間違いか?という事に関しては、セリエAの戦いでは、相手チームが7、8人で引いて守ることがよくあるので、その状況を打開していく場面では、使い方としてはアリかな?と思います。
O:そうですね。セリエAの試合では、相手が引いて守ることがよくあって、ボールを持って試合を進めることが出来ますからね。
Y:でも、レオナルドは、本当にモッタに拘るよね。
G:よく言われることですが、レオナルドはモッタにピルロの役割をやらせたいんでしょうね。
Y:発想としてはいいのかもしれないけど、ただこの重要な試合が続くタイミングで、試すことじゃないよね。
G:シャルケみたいにどの選手もサボらず前線からプレスしてくるチームが相手では、ちょっと苦しい配置だったかなと思います。好きなようにやられちゃいましたね。
Y:バイタルエリアでドフリーにさせてしまっていたよね。ただ、モッタだけが悪いかというと、そうとも言えなくて、チーム全体としてコンディションが悪くて、全然走れてない状況だった。
G:そうですね。モッタ一人の責任ではないと思います。
Y:あと、攻撃面でも創造性が無かったのもマズイ点だった。スナイデルもモッタも、パスをどこに出そうか迷っているシーンが目立った。昨シーズンは、パスが何本も繋がって、攻撃していたシーンがあったのに、今シーズンは見られないよね。
G:昨シーズンは、主にカウンターの場面で、いいパス回しが見られましたね。
Y:ここにくるから出せばいいっていう形、同じ絵がみんなの頭の中に出来ていたように思えたけど、今シーズンのインテルはシャルケ戦の前から、エトーに預けておけばなんとかしてくれるだろう、モッタに預ければパスを散らしてくれるだろうって、他人任せのサッカーになってる。
O:完全な個人技頼みの攻撃になってしまっているということですかね。あのシャルケ戦だけではないですが、最近の試合ではスナイデルもエトーもボールを持ったら無理にシュートに行って、ブロックされるというシーンが目立ちますね。これは何が原因なんですかね?
G:それ以外選択肢がない状況を作ってしまっているということなんでしょうね。ボールを持ってる選手に周りの選手のサポートが無いシーンが目立ちます。
Y:個人的に非常に気になっているのは、マイコンの上がりが遅いこと。あがってきているけど、タイミングが遅くて、相手ディフェンスにしっかり蓋をされているケースが多い。シャルケとの第1戦の後にあったキエーボ戦では、久しぶりにカンビアッソがアンカーのボジションに入ったこともあって、マイコンの上がりが効果的だった。そして、タイミングの良い上がりからゴールまで決めたからね。
O:なるほど、やはり私たちから見たら、アンカーポジションには、モッタではなく、カンビアッソを起用した方が、チームが上手く回るように思えるということですね。後、ルシオの欠場は痛くなかったですか?出場停止で不在でした。また、大敗したミラノダービーでもルシオが不在でしたね。
Y:どちらの試合でも代わりにセンターバックに入ったキヴのディフェンスの仕方は不味かった。どちらの試合でも退場だからね・・・。
G:キヴはセンターが本職だとベニテス前監督に抗議していたぐらいなのに・・・。
O:いざセンターバックで出場したら、2試合とも退場ですか。正直、このプレーには失望したインテリスタは多いんじゃないでしょうか。擁護できないプレーでした。でも、総合的に見て、ここまでチーム全体が酷いプレー状況に陥った原因は何なんでしょうかね。一体、何が根本的な原因なんでしょう?
Y:難しい質問だけど、総合的に考えると、ベニテス前監督がシーズン開始前にフィジカルトレーニングに失敗したところが原因なんじゃないかと思う。
G:ほう、ベニテス前監督のせい。
Y:正直、オフシーズンにワールドカップがあったという理由だけで、ここまで選手全員がヘトヘトな状況になるとは思えないんだよ。他のチームもワールドカップがあった訳だからね。シーズン序盤で、選手からトレーニングの仕方が変わったとかいう話が聞かれたから気になっていた。プレシーズンのフィジカルトレーニングで、1シーズン通してプレーするベースを作る訳だから、ここで失敗してしまったことが原因で、ずっとコンディション不良が続いていて、正直もう体が動かない状況なんじゃないかなと想像しているんだよ。
O:なるほど、シーズンの準備段階で失敗しているから、こうなるべくしてなっていると。
Y:一度監督解任という刺激をチームに与えて、メンタル的には持ち直したけど、コンディション的には、もう体が動かないところまで来ているんじゃないかなと思う。だから、レオナルドの采配の評価云々の前に、あまりにもフィジカルコンディションが悪くて、過密スケジュールに対応できない状況なんじゃないかなと・・・。
G:確かに、最近のプレーを見ていて、今のチームは年間50試合を戦えるチームではない気がしますね。そうそう、誰かがテレビで言ってたんですけど、長友曰くレオナルドは紅白戦をしないみたいですよ。
O:え?なんで??
G:毎週2試合を戦っていくハードスケジュールなので、コンディション調整だけで終わってしまうみたいです。なので、戦術的トレーニングを実践形式でやるのは、本当の試合しかないみたいなんです。
O:なるほど、確かにスケジュールを考えると、そうなりますね。
Y:確かに、試合でのプレーを見ていたら、去年のベース頼みで、選手達で何とかしてよ!って感じの指揮の仕方に見えるよね。
G:チームを作る時期を担当していた訳ではないので、具体的に戦術を示してイメージを共有するという作業ができていないのかもしれませんね。
Y:結局、レオナルドは前任者、前々任者が残した戦術の上で戦っているということかな。
O:ごっとんは、何がシャルケ戦での根本的な敗因だと思いますか?
G:あの試合までの流れは別にして、シャルケとの第一戦だけで言うと、完全に中盤の運動量不足と、ディフェンスラインの軽さが敗因だと思います。今のインテルが得点を取れるかどうかは、運頼み的なところがあるので、失点しないことが大事だと思っていました。結果論ですが、先制点がキックオフ直後に取れたので、中盤のディフェンスをしっかりして、ディフェンスラインも固めれば、負けることは無かったんじゃないかなと。
O:なるほど、確かに今のインテルはゴールを決められるかどうかは、博打的な要素が大きいですね。では、第2戦は?
G:第2戦は、4点を取らないといけない状況でキックオフを迎えたのですが、前半からたたみ掛けることができなかった。普通の試合をしてしまったなという印象でした。試合への望み方が問題だったんじゃないですかね。
Y:キエーボ戦でうまくいったカンビアッソに代えて、スタメンにモッタを起用したあたりは、得点を奪いに行く意識の現われだとは思うんだけどね。
G:体がついていかなかっただけかもしれませんけどね・・・。
O:なるほど。私がシャルケ戦の敗戦として考えたのは、流れを変えることが出来る交代選手がいなかったこと。今のインテルには、以前のレコバのような、一人で流れを変えられる選手がいない。
Y:なるほど、確かにレコバみたいなチームに変化をもたらせる選手はいないね。
O:冬の移籍で獲得したパッツィーニは大きな補強でしたが、CLでは使えない選手ですからね。シャルケ戦のベンチに座っていた中で、唯一あげるとすれば、パンデフかな?という状況でした。
Y:第二戦でも後半からパンデフを投入しましたが、起用が遅かった。レオナルドの采配を見ていて、タイミングが遅い!と思うことは良くあるよね。
G:でも、レオナルドの気遣いのある采配のおかげで、チームとしての形を成している部分はあるんじゃないかな?ドラスティックな交代を続けて、結果が出なかったら、正直チームがバラバラになっているんじゃないかと思いますね。
O:確かに、それはあるかもしれないですね。レオナルドだから良い部分もあります。色々と意見が出ましたが、今回のテーマ「何故、インテルはCLで敗れたか?」ということでまとめると、どうなりますか?
G:ん~、結局負けるべくして負けたってのが、正直なところなんですかね。
Y:そうだね。ベニテスが監督を続けていても、同じような結果になっただろうし、今シーズンは三冠を達成した後に補強を行わなかったり、監督人事の時点で、失敗して、こうなる運命だったのかな。負けるべくして負けたってのはそうかもね。
O:すべてがこうなる方向で動いていたということですね。それをどうやって改善していいのか分かりませんが、来シーズンはこうならないように、今から準備をして欲しいですね。
G:今シーズンは、スクデットの望みもほぼ消えたので、CLにストレートで出場できる3位以内を確保することが大事です。これが出来ないとレオナルドの続投も無いでしょうね。
Y:昨シーズン三冠を達成したチームなんだから、3位以内は必須だよ。3位以内に入ったとしても、レオナルドの首は危ないと思うよ。
G:確かに最近の流れからしたら、否定できないですね。セリエAでの3位以内の確保と、コッパ・イタリアのタイトルを獲れるかで彼の運命も変わるでしょうね。
O:ビッグイヤーもスクデットの可能性もなくなったけど、最後まで目が話せないシーズンが続きそうです。それでは、またよろしくお願いします。
G:お疲れ様です。また宜しくです。
Y:おつかれちゃ~ん。
(筆:Qoly編集部 T)
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