昨年行われた、W杯南アフリカ大会、イングランド対ドイツ戦で起こったフランク・ランパードの幻のゴールは記憶に新しいが、今週末セリエAでも同様のケースが起こった。
セリエA第○節、対ナポリ戦でのことだ。ラツィオのMFクリスティアン・ブロッキが放った強烈なミドルシュートはクロスバーの内側を叩き、そのままゴールラインを割ったのだが、主審の判定はノーゴール。一見すると微妙なところで現地コメンテーターもシュート直後は「La palla non e’ entrata!(ラインを割っていない!)」と連呼。その後、「La palla e’ entrata’ (ゴールは割っています・・・)」と静かな声で訂正したが、なかなか目測では判断に困るようなボールの軌道であったことは間違いない。
誰が言い出したか「誤診を含めてサッカーはサッカー」と的を射た格言がこの世には存在する。しかし、ラツィアーレとしては納得できることではないだろう。結果的には、この判定が響き、3-4で勝ち点を失ったかのだから。
このプレーが、FIFAがゴール判定に科学技術を導入する移行を固めた引き金に。
(筆:Qoly編集部 T)