Manchester City
|
1
|
1-0
0-0 |
0
|
Bolton Wanderers
|
---|
テベス | 4' |
得点者
|
---|
試合開始時点
両チームにとって、すさまじくストレスの溜まる試合だった。マンチェスター・シティは決定機を量産しながらも追加点が奪えず、試合終了間際には立て続けにピンチを迎えた。また、交代をめぐってキャプテンと監督の間に口論も起きている。一方のボルトンも一方的にボールを支配され、自力の差を見せつけられる結果に終わった。
試合開始からマンCがゲームをコントロール。前半4分には中盤でナイトを交わしたヤヤ・トゥレがスルーパスを送り、抜け出したテベスがヤースケライネンの左を冷静に抜いてマンCが先制する。鍵はボルトンのDFラインと中盤の間、そして両サイドバックの前にある広大なスペースだった。そこにシルバ、ヤヤ・トゥレ、テベスがポジションを変えながら入りこみ、パスを受けてDFを引きつけてはスルーパス。彼らがキープ力とパスの正確さを兼ね備えていたため、ボルトンは完全に対応が後手に回ってしまい、何度も裏にスルーパスを通された。
なかでもクリティカルだったのが、トップ下に入ったヤヤ・トゥレの存在だ。コンタクトに強く、キープ力とスピードも兼備、さらにはパスのモーションが読まれづらいという能力の前に、ボルトンMFは完敗。プレミア屈指のMFの地位を早くも確立している。
マンCはさらにサバレタ、シルバが決定機を迎えるも、ミスや誤審でのゴール取り消しで追加点を奪えない。バロテッリがすさまじい加速力でリケッツを振り切って迎えたGKとの1対1も、ヤースケライネンの正面。シルバ渾身の左足は、クロスバーに阻まれた。
追加点が入らないまま、マンCの空気が悪くなり始める。78分には、不用意なタックルでコラロフが退場。ラスト10分では、テイラーのクロスから決定機を作られ肝を冷やした。またロスタイムにミルナーとの交代でテベスに交代が命じられると、テベスはマンチーニ監督に向かって激怒。チームの雰囲気は最悪との噂が絶えない中で、またもや新たな火種ができてしまった。
試合後のインタビューではマンチーニ、テベスともに良好な関係をアピールしたが、テベスは以前サッカー意欲の減退を訴えていただけに、安心はできない。一方のボルトンも、DF陣が壊滅状態。人数はそろっていてもマークが不確かで、ラインの統率も行われていない。代表定着が見込まれるG.ケイヒルも、このままでは“田舎クラブの主力”程度の地位を出られないだろう。
(筆:Qoly編集部 S)