2010年11月21日(日) -セント・アンドリュース
Birmingham City
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1
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1-0
0-0 |
0
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Chelsea
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ボウヤー | 17' |
得点者
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前半
4試合で3敗。チェルシーにいったい何が起こったのだろうか?
不振の最大の原因は移籍市場での立ち振る舞いだ。バラック、デコ、カルバーリョといった選手たちが抜けた穴は大きい。彼らはレギュラーの座こそ確かではなかったが、いつ出場してもチームのクオリティを落とさないだけの力を持っていた。翻って現在のチームでは、ランパード、エシエン、テリーの穴を埋められる選手がいない。選手のレベルが落ちるために昨シーズンのような安定したポゼッションができず、ピンチになる回数が増えているのだ。スタリッジ、マッケクラン、ブルマといった若手選手たちも期待されてはいるが、アンチェロッティ監督はまだまだ信頼していないようだ。
この日もアレックスが膝の手術を遅らせて強行出場したが、裏目に出てしまった。17分の得点は、右からのクロスをジェロームが落とし、走りこんだボウヤーが決めたもの。左サイドに寄りすぎて中央を空けてしまったアレックスはもちろん、マークの指示を徹底できなかったイヴァノヴィッチにも責任がある。
その後チェルシーはバーミンガムに対し終始優位に立ったが、GKフォスターの連発するスーパーセーブと、要所でのミスで最後まで同点に追いつけなかった。1点も奪えなかった。シュート数は1対25という圧倒的な差にもかかわらずである。
前述したとおり、チェルシーの不調はチームの過渡期が原因であることを考えればさほど悲観することではないと言える。しかし、冬の移籍市場で即戦力を獲得しない限り、少なくとも今シーズンは同じ問題に何度も悩まされることになるだろう。
(筆:Qoly編集部 S)