2010年11月20日(土) -エミレーツ
Arsenal
2
2-0
0-3
3
Tottenham Hotspur
ナスリ
シャマフ
9'
27'

得点者
50'
67'
86'
ベイル
ファン・デル・ファールト(PK)
カブール

前半


今シーズン最初のノース・ロンドン・ダービーは、アーセナルがまさかの逆転負けを喫した。

アーセナルの元キャプテン、ギャラスにブーイングが集まる中、前半は完全にアーセナルのペース。トッテナムのちぐはぐなプレスを突き、自在にパスを回してチャンスを作り出す。トッテナムはハドルストン、パラシオスがいないためかプレスが全くかからず、ディフェンスの裏を突かれる展開が多く見られた。また、ボールを奪っても中盤がパスミスを連発。1トップのパヴリュチェンコにはボールが入らず、頼みのベイルもアーセナルのダブルチームに封殺された。

そして9分、長い縦パスにナスリが抜け出すと、飛び出しを躊躇したGKゴメスを抜き去って先制。今シーズンのゴメスは鋭い反応こそ健在も、判断を誤る場面が目立つ。さらに27分、カウンターからシャマフに決められ2-0。


前半


しかし後半、トッテナムがレノンに変えてデフォーを投入、慣れ親しんだ4-4-2に変えると試合は一転してトッテナムペースに。スピードのあるデフォーがサイドに流れて起点となったこと、また2トップにしたことで前線からプレスが効くようになったことが原因だ。そして後半開始5分、アス=エコトのロングフィードをデフォー、ファン・デル・ファールトとつなぎ、スルーパスに抜け出したベイルが決めて1点差に詰め寄る。ベイルのスピード、正確なファーストタッチが光った。さらに66分、FKの場面で壁に入っていたセスクがシュートを手ではたくという謎の行動に出てしまい、PKで同点に。トッテナムのキャプテンであるギャラスがブーイングをモチベーションに変えて好プレーを見せたのに対し、あまりにも情けないアーセナル主将の失態だった。


この後はアーセナルがチャンスをつかんだが、セスクのシュートはゴメスのファインセーブに遭い、コシェルニは絶好のボールをシュートミスしてしまう。86分、ファン・デル・ファールトのFKにカブールが頭で合わせてトッテナムが逆転。アーセナルにとってはあまりにもったいない、そして信じがたい敗戦となってしまった。一方のトッテナムは4-4-2の有用性が再度示された。昨シーズンから4-5-1を試しては失敗していたが、この試合をレドナップ監督がどう判断したかに注目だ。


(筆:Qoly編集部 S)

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