2010年10月26日(火) - ナショナル・スポーツ・コンプレックス(ヴィエンチャン)
Philippines
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Cambodia
得点者


スズキカップ予選は最終節。先に行われたフィリピンとカンボジアの試合は引き分けで終了。得失点差で下回るカンボジアが比較的攻勢に出たが数多くのチャンスを生かせず、そしてカウンターで終盤に反撃したフィリピンも決定力を欠いた。

互いに負けたくはない一戦とあって立ち上がりは慎重な内容だった。しかし、徐々に勝たなければ敗退の危険性があるカンボジアがペースを握り始める。比較的プレッシャーの乏しい両サイドや裏のスペースを積極的に浮き球で使うことにより、相手の強みである両ウイングを押し下げて攻撃力を削いだ。そして高い位置からボールを奪い、素早くサイドの裏にボレイやラボラヴィが流れてスルーパスを引き出し、チャンスを作っていった。

ところがカンボジアはなかなかチャンスを生かせなかった。特に後半開始から60分くらいまでの間には決定的なグラウンダーのクロスが何本も入ったものの、わずかにFW陣が触れない場面が連発。さらに相手のGKエザリッジが当たっており、枠内シュートもことごとく弾かれてしまった。運動量が落ちてカウンターに悩まされた終盤にも果敢に得点を狙いにいったものの、結局ネットを揺らすことは出来なかった。

フィリピンはなかなかペースを掴めない状況が続いた試合だった。両サイドを頻繁に破られてしまい押し込まれ、前半はFWが孤立。後半開始からロングボールを多用しP・ヤングハズバンドのポストプレーに頼ったが、これも潰されてしまい効果を表さなかった。カンボジアの運動量が落ちた最後の20分は頻繁にカウンターを仕掛けたものの、こちらも決定力が生まれず無得点。

しかし東ティモールに大差で勝利しているフィリピンは勝ち点差でカンボジアを上回っており、この引き分けによってスズキカップ本大会出場が決定。試合終了と共に選手たちは両手を挙げて歓喜した。

なおスズキカップ本大会はベトナムとインドネシアの共同開催という形で行われ、東南アジアの6カ国と、この予選を勝ち抜いた2カ国で優勝を争う。12月1日に開幕を迎え、12月26日、29日に決勝の1stレグ、2ndレグが開催される。

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