先日、PFA(プロ選手協会)の選ぶ、プレミアリーグからリーグ2(実質4部)までのベストイレブンが発表された。同じリーグに所属するプロ選手の投票で選ばれ、リーグ公式のベストイレブン的な扱いを受けている賞である。
昨年は1人だった初受賞者が、今シーズンは11人中7人。イヴァノヴィッチ、ダン、フレッチャーなど、今まで注目を浴びなかった選手たちにスポットライトが当たったシーズンとなった。22得点14アシストのフランク・ランパードや、フラムを引っ張ったボビー・ザモーラ、常連のスティーヴン・ジェラードといった面々は選から漏れている。また、チャンピオンズリーグ圏内を争ったトッテナム、マンチェスター・シティの選手はゼロだった。
ウィリアムズ以外、全員が昇格プレーオフ圏内の上位チームから選ばれている。得点王のウィッティンガムを筆頭に、得点を量産したMFが多く選出されている。また、チョプラ、ウィッティンガム、アダムなどかつてトップリーグでキャリアを築けなかった中堅選手たちが結果を残していることは感慨深い。とくにチョプラはここ数年、2部で大活躍してもプレミアでは通用しないというシーズンが続いているだけに、来シーズンに期待したい。
GKとDFはプレミア経験者が並ぶが、MF以降はイングランド・サッカーファンにもなじみのない面子なのではないだろうか。イアン・ハートがまともに1シーズンを戦ったのは4年ぶり。14位と振るわなかったカーライルで、DFながら16ゴールを決めるという活躍を見せた。
リストは割愛させて頂いたが、リーグ・ツー(実質4部)では、てんやわんやだったノッツ・カウンティから選ばれたカスパー・シュマイケルとリー・ヒューズが有名だろうか。ヒューズはかつてWBAやコヴェントリーで活躍したFWだが、2003年11月に交通事故で死者を出してしまい、懲役刑(6年)に服していた。
【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ