今年6月に日本代表デビューを果たした鈴木淳之介。

もとは守備的MFだったが、湘南ベルマーレでセンターバックにコンバートされるとブレイクした。

身長は180cmほどながら、両足が使える器用さを持ち、先月のブラジル代表戦で見せたように対人守備は抜群。

この夏にはデンマークの強豪コペンハーゲンへ移籍すると、チーム事情でこれまで未経験だった右サイドバックで起用され、マンオブザマッチに選出されるなど評価を高めている。

その鈴木擁するコペンハーゲンは、4日にUEFAチャンピオンズリーグでトッテナムと対戦したが、0-4の惨敗を喫した。

トッテナムは後半10分に退場者を出したのだが、世界最高峰のプレミアリーグに属する相手に、コペンハーゲンは力の差を見せつけられた形で、鈴木も苦戦。

この日も右サイドバックとして起用されたが、相手の攻撃をとめられず、終了間際にはPKも献上した(そのPKはトッテナムFWリシャルリソンが失敗)。

コペンハーゲンは昨シーズンのデンマーク王者だが、今シーズンはリーグ14試合で7勝4分3敗の4位に甘んじている。

現地では「危機にあるコペンハーゲンに明るい材料があるとすれば、鈴木は間違いなくそのひとつ」と称賛されていたが、今回は厳しい結果に。

『Tipsbladet』は、この日の鈴木についてこう評価していた。

「鈴木には敬意を表するが、木は空まで伸びない(過度な期待は禁物、いくら優秀でも限界があるという意味)。

彼は国内リーグの相手とプレミアリーグのそれとは差が違うことを思い知った。いくつかのデュエルで劣勢に立たされ、攻守においていつもの活躍ができなかった。

デステニー・ウドギーは手強い相手だった。PKを与え、コペンハーゲンでの最悪のパフォーマンスを締めくくることになった。幸運なことに、PKはクロスバーに当たった」

対峙したウドギーは、22歳のイタリア代表DF。まだ右サイドバックには不慣れなはずの鈴木には、この経験を糧にさらなる成長に期待したい。

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来年になるが、コペンハーゲンは、CLでイタリア王者ナポリや強豪バルセロナとの対戦も控えている。

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