世界的に国際試合が増加し、長距離遠征が当たり前となる現代サッカー。いかに快適かつ迅速に移動できるかは、選手のコンディションに直結する。
そうした中、サウジアラビアの航空会社『Flynas』は27日に、同国1部の名門アル・ヒラルにクラブ専用の飛行機を提供したと発表した。
今回お披露目されたのは、白と青のチームカラーが美しく映える特別塗装機。Flynas社の公式Xアカウントが投稿した映像では、大空を力強く飛ぶ専用機の姿が収められている。
欧州では過去に、ドルトムントやラツィオなどがパートナーシップを通して移動の際にクラブ専用の航空機をチャーターした。
また、チェルシーは前オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏の在任中に専用機を所有していたが、これは同氏による個人的な投資であり、クラブの資産で購入したわけではない。
アル・ヒラルは、サウジアラビアの政府系投資ファンド『PIF』が75パーセント出資する形で所有・運営体制に深く関与しており、莫大なオイルマネーを背景にこれまで多くのビッグネームを国外から獲得してきた。
アル・ヒラルはすでに専用機の引き渡しは完了済みで、サウジアラビアではもちろん、アジアのサッカーチームとして初めて航空機を保有するクラブとなった。
サウジアラビアの首都リヤドに本拠地を置くFlynas社は、国内外へ離発着する航空機を運用している格安航空会社。
今月行われたAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)のアル・サッド戦では、勝利したアル・ヒラルに祝福コメントを投稿するなど、クラブとの強固なパートナーシップをアピールしている。
今夏サウジアラビアに移籍したスーパースター5名と、その「信じられない給与額」
サウジアラビアのクラブは、選手や監督の補強に大金をつぎ込むイメージが強いが、このようにチームの環境改善にも贅沢な“補強”を行っているようだ。