J2のモンテディオ山形は29日、株式会社SCOグループと協議のうえ、同社が保有する株式会社モンテディオ山形(クラブ運営会社)の株式譲渡に向けた協議を進めていくことで合意したと発表した。
また、SCOグループ代表の玉井雄介氏より社外取締役辞任の申し出があり、これを受理。前日に行われた取締役会で報告したことを明らかにした。
さらに、株式会社モンテディオフットボールパークが推進する新スタジアム建設および運営を中心とした事業に関しても、モンテディオ山形とSCOグループの両社で協議を行い、支援解消の合意に至ったとのことだ。
クラブはリリースの中で、SCOグループや玉井氏への感謝を述べつつ、「モンテディオ山形はこれからも、『山形一丸』の精神を胸に、クラブの継続的な成長と、スポーツを通じた地域社会へのさらなる貢献を目指して参ります」と綴っている。
SCOグループも同日、『モンテディオ山形との役員関係解消などに関するお知らせ』と題したリリースを公表。
その中で、新スタジアム事業に関して「株式会社モンテディオフットボールパーク様が推進する新スタジアム建設および運営を中心とした事業に関しましてもモンテディオ山形様と協議を行い、モンテディオ山形様からの支援解消の申し出を承諾する形で合意となりましたこともご報告いたします」と明かしたほか、「このたびの件は、モンテディオ山形様との協議の上で合意したものであり、いずれの当事者にとっても今後の発展を見据えた前向きな判断」と語っている。
歯科医療サービスが本業のSCOグループは、2021年から約4年間、モンテディオ山形とスポンサー契約を締結。ユニフォームスポンサーも務めるなど、クラブビジョンへの賛同のもと、地域スポーツ振興およびスタジアム建設構想への支援など、多方面で協力を進めてきた。
2025年4月には、モンテディオ山形の新スタジアムに関して“主体的事業支援”を行うことを発表していたが、それから半年ほどでまさかの支援解消に。
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2028年夏の竣工を目指し、今月から建設工事が始まった新スタジアム事業への影響が懸念される。