今夏、J1湘南ベルマーレからデンマークの強豪コペンハーゲンに移籍した日本代表DF鈴木淳之介。

今年6月に代表デビューを果たした22歳の新星だ。

帝京大学可児高校時代は守備的MFとしてプレーしていたが、その後、湘南でセンターバックにコンバートされるとブレイクを果たした。

身長は180cmほどだが、身体能力に優れ、ほぼ両利きといえるほど足元の技術も高い。

先日にはコペンハーゲンでプロ人生初の右サイドバックとして起用されたが、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれるほどの活躍を見せた。

鈴木は26日のヴィボーFF戦も右サイドバックとして出場。

試合は0-0のスコアレスドローとなったが、鈴木はまたもマン・オブ・ザ・マッチを受賞した。クラブは「ファン投票で鈴木が圧倒的な支持を得た」としている。

また、『TV2』も、鈴木をプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出しつつ、こう評価していた。

「この日本人選手は、苦境にあるコペンハーゲンにとって大きな励みとなっている。

本職はセンターバックだが、(メキシコ人DF)ロドリゴ・ウエスカスの負傷により右サイドバックにポジションを移した。

不慣れなポジションながら、冷静さと慎重さを持ちつつ、堂々とこなしている。まさに典型的な日本人選手だ」

昨シーズンの王者でもあるコペンハーゲンは、デンマーク1部リーグで最多となる16度の優勝を誇る強豪。ただ、今シーズンはリーグ戦13試合で6勝4分3敗の3位となっている(26得点・18失点)。

そのなかで、本職ではないポジションをこなす日本人的な器用さを見せている鈴木は、光明といえる存在になっているようだ。

鈴木は、ディフェンス陣に離脱者が相次いでいる日本代表でも存在感を高めている。

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今月14日のブラジル戦では18歳の神童エステヴァンを何度も止めるなど対人プレーの強さを見せつけた。コペンハーゲンではこのまま右サイドバックに定着するのか、注目される。

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