最終盤を迎えている2025シーズンの明治安田Jリーグ。

J2では、最下位の愛媛FCが26日に行われた第34節のジュビロ磐田戦で1-3と敗戦。残り4節で17位ロアッソ熊本との勝点差15ポイントとなり、2度目のJ3降格が決まった。

2023年にJ3で優勝し、3年ぶりのJ2復帰を果たした愛媛FC。復帰1年目の昨季は17位でギリギリ残留したものの、69失点はリーグ最多だった。

愛媛FCは石丸清隆監督4年目の今季、『己道』というスローガンを掲げて開幕を迎えたが、序盤から下位に低迷。5月20日に石丸監督と契約を解除し、青野慎也ヘッドコーチが後を受けるもチームを浮上させることができなかった。

34節終了時点で62失点は、今季もリーグ最多。必然とも言える降格劇を受け、クラブは26日、『愛媛FCを応援してくださるすべての皆様へ』と題したリリースを発信。以下のように綴った。

「いつも愛媛FCにご支援ならびに応援を賜り誠にありがとうございます。

愛媛FCは本日行われました試合の結果、J3リーグへの降格が決まりました。

皆さまと歓びを分かち合ったJ3優勝からわずか2シーズン目で降格と相成りました事、クラブを支えてくださっているファン、サポーター、スポンサーの皆さま、行政関係の皆さまに本当に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

私たちは他クラブに比べて何かが足りなかった。

それは勝負に対する執念、執着であったかも知れません。だとすればそれをチームに持たせる事ができなかったクラブの責任であり、私のいたらなさであると思います。

選手たちはこのクラブのために懸命に戦ってくれました。監督もコーチ陣もその選手たちのために懸命に指揮をしてくれました。それでもこの結果になりました。必ずやその要因を追求してチームを建てなおし、J2への再度復帰を果たしたいと思います。

愛媛FCをいつも応援いただいている皆さまにおかれましては、来シーズンはJ3での戦いになりますが、愛媛FCに対しまして変わらぬ熱き応援を引き続き賜れますよう、心からお願い申し上げます。

株式会社愛媛FC
代表取締役社長
村上忠」

トップチームの強化に苦労する一方で、U-18が今季もプリンスリーグ四国で首位を走るなど、育成面では実績を伸ばしつつある愛媛FC。

同県内にJ2のFC今治という良きライバルも存在するだけに、2度目のJ3でより強固な地盤を作ったうえで、再度“上”を目指していきたいところだ。

「凄い選手がいたのに降格の悲劇を味わった10のチーム」

愛媛FCの次戦は2日(日)、19位でこちらも降格の危機に瀕しているカターレ富山とアウェイで対戦する。

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