J1の浦和レッズは21日、10月18日(土)に行われたJ1第34節の横浜F・マリノス戦において、MF金子拓郎が試合中に審判員に対して不適切な行為をし、退場処分を受けた件について、Jリーグ規律委員会より裁定が下ったと発表した。

28歳の金子はこの試合。ホームの横浜FMが4-0とリードして迎えたハーフタイムに投入されると、後半アディショナルタイム、プレーが切れた際に目の前にいた副審を手で押してしまい、一発退場に。

その懲罰として今回、日本サッカー協会懲罰規定〔別紙1〕競技及び競技会に関する懲罰基準の2-10「審判員に対する反スポーツ的行為」に相当するため、4試合の出場停止および罰金(40万円)が科せられることになった。

対象試合は、J1第35節のFC町田ゼルビア戦から第38節の川崎フロンターレ戦までのリーグ戦4試合。これにより、金子は今季の公式戦残り試合への出場はなくなったが、離脱していたチーム活動には10月22日(水)より復帰している。

なお、浦和はJリーグ規律委員会の裁定を重く受け止め、クラブ独自の処分を追加で決定。金子拓郎に制裁金が科せられたほか、田口誠代表取締役社長は役員報酬の10%を2か月間自主返納、堀之内聖スポーツダイレクターは月次報酬の10%を2か月間自主返納するという。

また、金子本人から報酬の一部について自主返納の申し出があり、これを了承したとのことだ。以下は関係者のコメント。

金子拓郎

「この度は、私の試合における不適切な行為により、ご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。

サッカーファミリー、そして浦和レッズの一員として、スポーツマンシップの精神を欠く行為をしてしまったことは、子どもたちをはじめとする人々の模範を示すべきプロサッカー選手として決して許されることではなく、自分自身の未熟さを痛感していますし、後悔の念を抱いています。

本日、Jリーグ規律委員会から4試合の出場停止処分が通達されました。この処分を真摯に受け止め、この出場停止期間中、自らの行動を深く見つめ直し、プロサッカー選手としての自覚と責任を再確認していきたいと思います。

二度と同じ過ちを繰り返さぬよう自分自身を律し、もう一度、応援してもらえる選手になれるよう精進して参ります。

改めまして、審判団の皆様、ファン・サポーターの皆様、チームメート、クラブスタッフ、対戦相手の横浜F・マリノス様など、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」

堀之内聖スポーツダイレクター

「この度、金子拓郎がJリーグ規律委員会より4試合の出場停止処分を受けましたことについて、男子トップチームの責任者として深くお詫び申し上げます。

このような事態を招いてしまったことに対し、選手を司る立場として私自身、責任を感じております。

先日クラブより発信させていただいた通り、いかなる理由があろうとも、競技を構成する一員である審判員へのリスペクトを欠く行為は断じて許されるものではありません。

本事案を厳粛に受け止め、選手教育の徹底および再発防止に努めるとともに、選手へのサポート体制の強化や、クラブ行動規範の再確認・徹底を進めて参ります。

今回、審判団の皆様、ファン・サポーターの皆様、対戦相手である横浜F・マリノス様をはじめ、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。

今後とも浦和レッズへの変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」

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