[J2第33節、ジェフユナイテッド千葉 1-0 水戸ホーリーホック、10月19日、茨城・ケーズデンキスタジアム水戸]
千葉はスコアレスドローで迎えた試合終了間際の後半51分にMF杉山直宏が右足で決勝点を沈め、水戸に勝利した。
チームを救った背番号18は、「目標は昇格すること」とすぐさま次を見据えた。
チームを救う決勝点を決めた右足
最後の最後に勝敗は決した。
スコアレスドローで迎えた後半51分に、杉山が渾身(こんしん)の一撃を突き刺した。
「左足で打つことも考えましたが、バウンドを見ました。相手もいいスピードで来ていたので、キックフェイントをして、あとはしっかりと足に当てて枠に飛ばすイメージでした」
チームを救う1発だった。
この試合に負ければ、J1昇格プレーオフ圏外に落ちる可能性のあった千葉。
何としてでも勝点3を奪いたい大一番だったが、拮抗した展開のまま試合終了のホイッスルが鳴ろうとしていた。
「ワンチャンスはありそうだと思っていた」と杉山は後半30分から右サイドで出場。ここぞという局面で、得意の左足から放たれるカットインシュートではなく、利き足ではない右足を振り抜いた。
「右足も蹴れるぞとアピールできた」
決勝点に思わず笑みがこぼれた杉山。ここまでリーグ戦1得点と思うような結果を残せていなかったが、ここから巻き返す。
「(得点後は仲間に)首を絞められていて、苦しかったです(笑)。でも、あれだけ祝ってもらえることもなかなかないので、うれしかった。
得点を取れたことで自分も勢いに乗れると思うし、チームもここを勝てたことで勢いに乗れると思う。この勢いのまま優勝して、昇格したい」
次節は26日午後2時からソユーススタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦する。
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「目標は昇格すること」とすぐさま気を引き締めた。右でも左でも、杉山はゴールを決める。
(取材・文 浅野凜太郎)