吉田麻也と山根視来の元日本代表コンビが所属するMLSのLAギャラクシー。

昨シーズンは全米制覇を成し遂げ、ディフェンディングチャンピオンとして今シーズンに臨んだが、開幕から16試合勝利なし(4分12敗)という歴史的不振に陥った。

このほど、そのギャラクシーの2025年シーズンが終了。7勝9分18敗で西地区15チーム中14位となり、プレーオフ進出はならず。

ただ、クラブ公式によれば、グレッグ・ヴァーニー監督は、37歳の吉田についてこう讃えていた。

「麻也は完璧なプロフェッショナルだ。とてもハードワークをするし、規律正しく、ルーティンを重んじ、細部にまでこだわる。

他の選手にとって最高の手本だ。長年プレーし続けられるのは、手を抜かないからだ。超プロフェッショナル、それが麻也だ。

彼の存在感やそのようなリーダーシップは、特に若い選手たちが成長し、発展していくなかで、チームにとって大いに役立つ。麻也のようなプロフェッショナルがいることは間違いなくプラスだ。

おそらく彼のキャリアの中で初めて、軟部組織の怪我に悩まされた年だったと思う。だから、スタートとストップを繰り返すことになった。

我々は彼に頼らざるを得なかった。37歳という年齢だが、フィットしている時は彼を頼りにしていた。それはかなりの負担だったと思う。

ただ、彼はそれ以外のやり方を望まなかった。もし少し怪我をしていたとしても、試合に出るために必死に準備をしていた。

どんな犠牲を払ってでもピッチに立ちたいという彼の姿勢は、これからそのようなメンタリティや役割を担っていく若手選手たちにとって素晴らしい手本となる」

吉田は故障を抱えながらも苦しむチームのために奮闘を続けていたようだ。

その吉田は、ヨーロッパではMLSにはない降格があったために、プレッシャーが違ったと語っていた。

そのうえで、「(ギャラクシーの改善点としては)ディフェンスラインやトランジションなど、より細かい部分に集中すべき。とてもシンプルなこと、基本的なことをやる。日本代表とブラジルの試合を見た。(これまで?)ブラジルは大きな成功を収めてきたが、トランジションは信じられないほど速い。僕らは誰かを真似するべきではないが、自分たちの基準を持つ必要がある」とも述べていた。

日本代表は14日に行われたブラジルとの親善試合に3-2で勝利し、セレソン相手に歴史的初勝利を飾った。

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吉田はそのブラジルとの対戦経験があるが、ギャラクシーもトランジション(攻守の切り替え)などをより意識すべきということだろうか。

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