プレミアリーグから115件もの財務規定違反を告発されているマンチェスター・シティ。

同クラブに関して、審理の結果が今月中に下される見込みとなった。英紙『インディペンデント』など複数メディアが報じている。

この審理は2024年9月に始まり、12週間にわたって実施された。

同メディアによると、リーグ関係者の間で「間もなく」との見解が強まっており、今月中に結論が出る可能性が高いという。

告発の対象は、2009年から2018年までの9年間にわたる財務報告の不備や、選手・監督への報酬に関する不正確な情報提供など。さらにUEFAのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則や、プレミアリーグ独自の「収益性と持続可能性に関する規則(PSR)」にも関わるものとされる。

プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOは、これまで審理内容や時期に関して一切のコメントを控えており、「最終的な決定が下されたときにのみ話すことができる」と述べている。

審理の長期化にはプレミアリーグの他クラブから批判の声もあったが、マスターズ氏は「機密プロセスであり、推測はできない」と説明している。

一方のシティは告発を強く否定している。同クラブは告発が公表された2023年当初、「我々はこの告発にショックを受けているが、独立した調査が行われることを歓迎する」「反論不可能な証拠を多数保有している」と主張していた。

ジョゼップ・グアルディオラ監督も「もし降格になったとしても、私はここに残る」と断言。クラブへの忠誠を表明している。

『ロイター通信』などによれば、もしシティが有罪となれば、勝点はく奪や、最悪の場合は降格といった前例のない処分が下される可能性もあるという。

独立委員会は「無制限の罰金」「クラブの試合開催の停止」の他に「プレミアリーグからの除名を勧告」「委員会が適当と考えるその他の命令」といった幅広い裁量が認められている。

過去にプレミアリーグで財政違反を理由に降格処分を下されたクラブはないが、「115件」の財務規定違反が事実という審理結果が報告された場合は、同リーグ史上前例のない制裁措置が取られてもおかしくない。

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今後のシティとプレミアリーグの命運を左右する重大な決定が、まもなく下されようとしている。

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