セルティックと並んでスコットランドの強豪クラブとして知られるレンジャーズ。

だが今季のリーグ戦では、開幕から7試合で1勝5分1敗と苦戦を強いられており、12チーム中8位に低迷している。

6日には今季から指揮官に就任したばかりのラッセル・マーティン監督の解任を発表した。

そうした中、イギリスの複数メディアはレンジャーズの次期監督候補について報道。かつて横浜F・マリノスをJ1優勝に導いたケヴィン・マスカット監督の名前も挙がっている。

『SPORTS BOOM』によると、レンジャーズの新監督候補には、リヴァプールのレジェンドで2018年から2021年までレンジャーズで指揮を執ったスティーヴン・ジェラード氏、前エヴァートン指揮官のショーン・ダイチ氏、そして現在は中国1部の上海海港で指揮を執っているケヴィン・マスカット氏の3名が有力視されているという。

特にジェラード氏は約3年半率いたレンジャーズで勝率64.8パーセントを記録し、2020-21シーズンには同クラブを優勝に導いた経験があり、復帰を望むファンも多い。

だが『The Scottish Sun』は、「先週、我々は元エヴァートンの監督であるショーン・ダイチがブックメーカーのお気に入りだったと報告した。しかし、先週そのオッズは別の候補者が有利になった。その男は、元レンジャーズのスター、ケヴィン・マスカットだ」と伝えた。

同メディアによると、フィリップ・クレマン氏がレンジャーズの監督に就任した2023年に、マスカット監督も候補の一人として挙がっていたという。

当時は合意に至らず、現在は中国で指揮を執るオーストラリア人指揮官だが、監督として古巣の指揮を執るチャンスが与えられるかもしれない。

マスカット監督は現役時代にレンジャーズでプレーした経験があり、もし同クラブの指揮官に就任した場合には、約22年ぶりにアイブロックス・スタジアムに帰還することになる。

横浜FMでは2022シーズンにJ1制覇を成し遂げている同監督。同じく横浜FMでリーグ優勝を経験し、レンジャーズのライバルクラブであるセルティックの監督を務めた同胞のアンジェ・ポステコグルー氏は、セルティックでの成功の後に、プレミアリーグに挑戦した。

Jリーグを経由して世界的な名声を得た指揮官

同氏との共通点が多いということもあり、マスカット監督の去就に注目が集まっている。

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