日本代表が世界最速で予選突破を決めた2026年W杯。
前回大会の王者であるアルゼンチンは、南米予選を1位で突破し、本大会行きを決めている。
そうしたなか、FIFAは7日にW杯予選における懲戒処分を更新。
アルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディに1試合の出場停止と罰金5000フラン(約93万円)を科した。
37歳のオタメンディは、代表キャップ128を誇る重鎮で、現在も主力としてプレーしている。
彼は9月10日に行われたエクアドルとの南米予選最終節で相手の決定機を阻止したとして、一発退場を宣告されていた。今回の処分によって、W杯本大会の初戦に出場できない可能性がある。
アルゼンチン紙『TyC Sports』は、こう伝えている。
「オタメンディは複数試合の出場停止処分は免れたものの、2026年W杯初戦に出場できないことが濃厚だ。これは連覇を目指すチームが(初戦で)主力選手のひとりを失うことを意味する。
オタメンディはW杯前に出場停止処分を消化できるだろうか。
FIFA規則第10条によると、イエローカードは予選終了時に消去され、W杯本戦には考慮されない。しかし、レッドカードが出た場合、処分は有効のままとなる。
しかし、アルゼンチンサッカー協会は、その可能性を注視しているだろう。
アルゼンチン代表は今後いくつかの親善試合を控えているものの、W杯前の公式戦はスペインとのフィナリッシマだけ。
コパ・アメリカ王者とEURO王者が対戦するフィナリッシマの日程はまだ確定していないが、2026年3月に開催されると見込み。
この試合はW杯と同じ大会ではないため、オタメンディの出場停止処分は適用されないはず。
ただ、フィナリッシマもFIFA主催であるため、この試合で出場停止を適用する何らかの調整が行われ、W杯初戦に出場できる可能性もある」
フィナリッシマは、UEFAが主催するEUROの優勝チームとCONMEBOL(南米サッカー連盟)が主催するコパ・アメリカの優勝チームが対戦する公式戦。
1985年と1993年に開催された後、中断期間を経て2022年に再開された。2022年はアルゼンチンが当時の欧州王者イタリアを3-0で下している。
来年3月に予定されている対戦では、2024年にコパ・アメリカを連覇したアルゼンチンと、2024年にEUROで優勝した現欧州王者スペインが戦う。
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もし、そのフィナリッシマで出場停止処分が適用されなければ、オタメンディはW杯初戦に出場できなくなるようだ。