Jリーグは7日、J3の高知ユナイテッドSCに対する懲罰を決定したと発表した。

対象事案は、秋田豊前監督が選手およびスタッフに対して行った今年2月から6月までのハラスメントに該当する行為。Jリーグは、裁定委員会への諮問および答申を経て、クラブの管理監督義務違反を認め、Jリーグの社会的信用を毀損したものとして、クラブに対して以下の懲罰を科すことを決定したという。

懲罰内容

・罰金100万円
・けん責(始末書をとり、将来を戒める)

今回、懲罰量定に際し参考とした事情に関してはリリースの中で以下のように綴られている。

1.本件クラブは、日本プロサッカー選手会から本件各行為の事実を伝えられて問題を認識した後は、速やかに秋田前監督を休養させて、被害申告をした選手・スタッフと接触しないよう図り、外部の弁護士で構成する調査委員会を立ち上げて調査に着手した。

2.本件各行為に暴力等有形力の行使は含まれていなかった。

3.本件各行為に関する相談窓口の設置等の相談体制を構築しておらず、選手やスタッフは外部の選手会に申し立てるほかなかった。

4.事実上秋田前監督にあらゆる権限が集中しており、強化部も秋田前監督に対して注意や助言を行うことができない体制になっていた。本件各行為の一部は、強化部、コーチ等がいるところでなされており、本件各行為を把握して是正する機会があったのに、何らけん制機能が働かず、選手会から本件各行為の事実が伝えられるまで、本件各行為が放置、継続された。

なお、秋田前監督は、9月23日に高知の監督を退任。Jリーグ関係者ではなくなったため、Jリーグの懲罰権が及ばなくなったが、裁定委員会を経て「けん責」相当に該当すると確認され、秋田前監督に通知したとのことだ。

現在は白石尚久新監督のもと、初のJ3残留に向けて16位につける高知ユナイテッドSC。

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