シーズン佳境を迎えているJ1リーグ。名門の名古屋グランパスは残り5試合時点で、20チーム中15位となっている。
今年、その名古屋に加入した元日本代表GKシュミット・ダニエルは、度重なる怪我に苦しんでいる。
33歳のシュミットは日本代表として2022年W杯に参加した実力者。
ただ、加入直後の今年1月に右膝内側半月板損傷、5月に右臀部肉離れ、8月に左ハムストリング肉離れで離脱。3~4月には一時復帰を果たしたものの、現在も離脱中だ。
そうしたなか、シュミットは、「今どう感じているかを少し書きました。強い身体を作り直してピッチに戻れるように。」として、Instagramに長文メッセージを投稿した。
「グランパスファミリーの皆さん、まずはセレッソ戦の勝利おめでとうございます!皆さんの作り出す雰囲気は本当に特別なものだと毎回感じています!!(名古屋は4日のセレッソ大阪戦に2-1で勝利)
今シーズンも残り少なくなってきましたが、ファミリーの皆さんの支えが本当に選手の力になります。最後まで一緒に戦ってください!
少し自分のことをシェアさせてください。8月の天皇杯で怪我をして、今は復帰に向けてリハビリしている状況です。
正直、こんなにも上手くいかないシーズンになるとは思ってもいませんでした。
開幕前の手術に始まり、怪我がこんなに続くことは初めての経験で、ある程度長くキャリアを歩んできたつもりでしたがまだまだ自分の身体を理解できてない未熟さをとても感じています。
『万全の状態に戻したい想い』と『1試合でも多くプレーして結果を出さないといけない焦り』この二つの想いが自分の身体を苦しめることになってしまいました。
グランパスの背番号1を託されたにもかかわらずこのような現状になっていることをとても申し訳なく思っております。たくさんの方々から期待されているのを感じていただけに、その期待を裏切ることは本当に心苦しいです。
それでもたくさんの方々から励ましのメッセージを頂いていて、本当に救われています。そんな方々のためにも、万全の状態でまたサッカーが出来るように毎日頑張ります。」
名古屋には日本代表経験がある19歳のGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾も所属しているが、彼は現在開催中のU-20W杯に参加しており不在。
そういったなか、シュミットはうまくいかない現状に苦しい思いを抱えているようだ。
この投稿にはシント=トロイデン時代の同僚である伊藤達哉(現川崎フロンターレ)が「万全のダン君待ってます」とコメント。
また、シュミットの怪我を受けて今年2月に電撃的に現役復帰して名古屋と契約した37歳の同僚GK児玉剛も「ダンいつもありがとう!また全員揃ってGK会やろう」とエールを送っている。
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