日本代表と同じように2026年W杯出場を決めている韓国。
その韓国代表で初のドイツ系選手になったのが、イェンス・カストロプだ。
彼はドイツ人の父と韓国人の母のもとにドイツで生まれた22歳のMF。この夏にドイツ2部ニュルンベルクから、ドイツ1部のボルシアMGへ移籍している。
U-21ドイツ代表経験があったが、「韓国史上初の二重国籍の男子代表選手」になると、9月6日のアメリカ戦で韓国代表デビューを果たしている。
そうしたなか、ドイツ紙『Bild』が「カストロプに韓国の徴兵制度が浮上。ドイツとは異なり、韓国では成人男性に18~21ヶ月の兵役義務が課せられている。これはアスリートや芸能人にも適用される」などと報じたことが韓国で話題になっている。
ただ、韓国国内では、カストロプに兵役が課される可能性は低いと伝えられており、韓国紙『SPOTV』は、こう報じた。
「カストロプは韓国人の母とドイツ人の父の間に生まれた。彼は選択ではなく出生による二重国籍を有している。
このような場合、兵役義務免除の基準に該当する。兵役法によれば、選手が24歳未満で海外に居住している場合、37歳まで兵役を延期できる。さらに、38歳になれば(自動的に)兵役義務を免除される。
彼は兵役の対象外である。(兵役義務が生まれるのは)法律では1年6ヶ月以上韓国国内に滞在するか、60日以上経済活動を続けなければならないと規定されている。
しかしカストロプはこの要件の対象外だ。現在ブンデスリーガのボルシアMGでプレーしているため、Kリーグに移籍しない限り徴兵される可能性は低い」
一方、カストロプ本人は、兵役問題について「現在、マネジメント担当エージェントと協議している。今は代表選手に選ばれたこと自体が非常に嬉しい。残りの問題は一つずつ解決していくつもりだ」と慎重に答えたそう。
アスリートの場合は国際大会で一定以上の成績を収めた場合に兵役が免除されうるが、3週間ほどの基本的な軍事訓練参加は必須とされている。ソン・フンミンは、2018年アジア大会優勝によって兵役義務は免除されたのち、2020年に軍事訓練に参加した。
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