2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表だが、今月行われたメキシコ、アメリカとの連戦は1分1敗に終わった。
一方、韓国は、同じメキシコ、アメリカ相手に1勝1分と勝ち越している。
その韓国代表で注目されているのが、初のドイツ系代表選手になったイェンス・カストロプ。
彼はドイツ人の父親と韓国人の母親のもとにドイツで生まれた22歳のMFだ。U-21ドイツ代表経験があったが、韓国に鞍替えし、「韓国史上初の二重国籍の男子代表選手」になった。
そのカストロプは6日のアメリカ戦で代表デビューを果たすと27分プレー、9日のメキシコ戦では45分プレーした。
彼はこの夏にドイツ2部ニュルンベルクから、ドイツ1部のボルシアMGへ移籍。
ニュルンベルクでは主力だったが、日本代表FW町野修斗も所属するボルシアでは状況が異なる。
ここまで3試合で計29分しか起用されておらず、代表戦明けの14日に行われたブレーメン戦では出場機会がなかった。
そうしたなか、韓国紙『Star News』は「韓国を選んだカストロプ、起用されず…移籍後先発出場はゼロ」と伝えていた。
「果たして、完全に決まったのだろうか?韓国代表でプレーすることを選択したカストロプは、移籍以来、苦境に立たされている。
出場機会は限られており、先発出場が1試合もない。(ブンデスリーガ)2試合はいずれも途中出場で、直近の試合は1分も出場しなかった。厳しい現実が明らかになりつつある。
(ブレーメン戦で出場機会がなかったのは)代表戦後のコンディション確保を目的としたものだったかもしれないが、今夏移籍した彼はチームメイトに馴染む時間が必要だ」
カストロプは、途中出場した8月30日のシュトゥットガルト戦では相手のクロスボールを処理しきれずに決勝点を許した。
ただ、ボルシアのスポーツディレクターであるロランド・ヴィルクスは「彼は若い選手だ。若手選手がミスを犯すのは当然であり、我々は彼を全く責めなかった。彼も集中力が必要だと分かっている。とはいえ、これは学習過程であり、イェンスがそれをうまくやり遂げてくれると確信している」と彼を擁護している。