2022年からスコットランドの強豪セルティックでプレーしてきた日本代表FW前田大然。
昨シーズンは公式戦33ゴールとチームのリーグ4連覇に大貢献し、個人タイトルも総なめにした。
今夏の移籍を希望していた前田は、他クラブと個人合意に達していたものの、セルティックが退団を認めなかったと明かしている。
『BBC』によれば、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は、前田が退団を希望していることを「今年2月の時点から知っていた」と述べたという。
「(前田の暴露については)驚きはなかった。なぜなら、2月末から大然の状況は分かっていたからだ。
我々は何度も話し合ったし、彼は試合でも練習でも全力を出すことを続けてくれた。彼は移籍の選択肢がいくつかあり、彼と家族の人生にとって素晴らしいものになっただろう。だが、それは実現しなかったので、いま私の仕事は彼をもう一度説得することだ。
これまでも同じようなことが選手たちにあった。(リヴァプールでの)1年目の終盤にはルイス・スアレスがアーセナルへ移籍しそうだった。
私は彼を残留するように説得しなければならなかったが、最終的に彼は素晴らしいシーズンを送り、その後、バルセロナへ移籍した。だから、私のキャリアでは初めてのことではない。
選手には困難がつきものだが、大然の仕事ぶりやプレーぶりを見れば、誰もが彼の誠実さを認めている。もしそれらをすべて再び結びつけることができれば、彼は全力を尽くしてくれると確信している。
選手が移籍を希望するなら、我々はそれに備えておく必要があると今でも思っている。今回の移籍市場では、明らかに我々は準備ができていなかった。あってはならないことだったが、私の気持ちは変わらない。
特に、何年もここで全力を尽くしてきた選手が、日本に帰国する前にもう一度挑戦したいと考えているなら、それは彼にとって正しい選択だったかもしれない。
しかし、当時の我々の状況と、時期が遅すぎたこともあり、残念ながら、彼にそのチャンスを与えることはできなかった」
ウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、2013年にリヴァプールからアーセナルへ移籍しかけたことがあった。
前田の状況とそれと似たものだと考えているようだ。