ブラジル1部の名門グレミオは22日、日本生まれのペルー代表MFノリエガ・エリックの獲得を発表した。

入団会見では故郷の日本への言及もしている。

2001年に日本の愛知県で生まれたエリックは現在23歳。

6歳のときに家族とペルーに移り住んだが、中学3年のときに再来日し、高校入学後に清水エスパルスの下部組織に入団した。

2020シーズンに清水のトップチームに昇格し、その後期限付き移籍したFC町田ゼルビアでJリーグデビューを果たした。

2021年末に清水を契約満了になってからは、ドイツ下部リーグのSVシュトラーレンで短期間プレー。その後は母国のペルーに戻り、同国2部ウニベルシダ・サン・マルティン、コメルシアンテス・ウニドスを経て、アカデミー時代を過ごしたペルーの名門アリアンサ・リマへ移籍した。

今月、ブラジルの名門であるグレミオにステップアップを果たしたエリックは入団会見に出席。

「代理人と妻と話していましたが、こんなに早く物事が進むとは思っていませんでした」と流暢なポルトガル語で所感を述べた。

同選手によると、3年前所属したシュトラーレンではサッカーをできない状況だったという。

「2年前はまだ2部でプレーしていて、3年前は叔父と一緒に働いていて、サッカーすらしていませんでした。だからこそ、今こうして世界王者であり、歴史のあるクラブにいることは本当に幸せです」

また、現地記者から新たな環境への適応を問われたエリックは、「日本の文化は自分のキャリアにとても役に立ったと思います。僕はペルーで4年間過ごしました。今はブラジルの習慣に順応しようとしています。難しいですが、不可能ではありません」と、日本で生活した経験が生きていると明かした。

なお、エリックの選手登録はすでに済んでおり、24日に行われたセアラーとのリーグ戦ではベンチ入りを果たした。

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次節のフラメンゴ戦でのデビューが期待されている。

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