日本代表は2026年W杯予選を世界最速で突破し、8大会連続となる本大会出場を勝ち取った。
その日本代表を専属シェフとして長年支えた西芳照さんが、『ABEMAスポーツタイム』に出演。元日本代表の槙野智章氏と安田理大氏に思い出の料理を振る舞った。
西シェフによれば、かつて日本代表の主軸だった本田圭佑(現無所属)は、食に対するこだわりが強い日本選手のひとりだったそう。
「(食にこだわる選手といえば)まず、本田さんですね。パプリカとビーツは必ず出してくれと」
安田氏も2008年の北京五輪を一緒に戦った本田は、「食へのこだわりが半端なかった」と語っており、「北京五輪の時にホテルの店員を呼びつけて、『(米は)もっと水分を減らして炊け。俺はベチャベチャじゃなくて、もう少し硬いほうが好きだ』みたいな。ほんまにその次のご飯から米が硬くなった」そう。
西シェフが2人に振る舞ったのは、ハンバーグ、うな丼、そして、ペペロンチーノ。
特にペペロンチーノは日本代表選手たちが口を揃えて絶賛するほどの美味しさだそう。
西シェフは、ペペロンチーノをめぐるこんな秘話も明かしていた。
「ペペロンをよく食べる人は内田さん。入ってきたらすぐにペペロンを食べて、ご飯とサラダ、おかずを食べて。締めにまたペペロン。
一番困ったのは香川さん。『辛くないペペロンチーノを作って下さい』って(苦笑)」
オリーブオイルにたっぷりの唐辛子とにんにく、そして、サバ缶を合わせるのが西シェフ流のペペロンチーノ。
内田篤人氏はそのペペロンチーノがかなり気に入っていたそう。一方、香川真司(現セレッソ大阪)からは難しい注文をされたそうで、槙野氏は、「(こだわりが強い)そういう選手がいるんですよ」と話していた。
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最後に西シェフが「選手の皆さんの母親代わりになって、身体作りを支える。母親みたいな気持ちで料理を作っていましたね。それが大事なのかなと」が語ると、安田氏は「海外遠征でご飯に楽しみがあるのは最高ですよ。お母さん、ありがとうございます!」とあらためて感謝を口にしていた。
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