日本代表MF久保建英も所属するスペイン1部のレアル・ソシエダ。
2024年にレッドブル・ザルツブルクからソシエダに加入したルカ・スチッチは22歳のクロアチア代表MFだ。
彼は弱冠19歳で代表デビューした185cmの大型レフティで、将来を嘱望される有望株でもある。
『Sportske Novosti』によれば、クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督は、スチッチを息子のように扱っていたというが、代表から追放する事態になったという。
クロアチア代表は9月に大事なW杯予選2試合を戦うが、スチッチはそのメンバーに招集されない見込み。永久追放ではないものの、9月以降も招集外が続く可能性が高いそう。
指揮官がスチッチを代表から外すことになった理由は、6月の代表活動にある。
スチッチは6月6日のW杯予選ジブラルタル戦には出場したが、9日のチェコ戦は欠場。
彼は妹の結婚式に出席するためにチームを離脱する許可をダリッチ監督に求めた。指揮官はチーム離脱を禁止することはできないとしつつ、勧めることもできないとして、W杯予選と結婚式のどちらを優先すべきかよく考えるようにと告げた。
スチッチはチームメイトに相談したところ、重鎮であるキャプテンのルカ・モドリッチを含め全員が結婚式に行かないほうがいいと助言。モドリッチは、自身の妹も自分の試合があるために結婚式を何度も延期したと付け加えたそう。
ただ、スチッチは両親や親族からの強い圧力を受けてチームを離脱。ダリッチ監督には試合日に戻れると伝えたものの、代表よりも個人的イベントを優先させたことが気に入らなかった指揮官は「一度出て行ったら戻る必要はない」と宣告。結局、スチッチは結婚式翌日にチームに戻ったものの、ダリッチ監督は彼を起用しなかった。
同紙は「家族が第一なので、このような懲罰は正しくないという意見も目にしたが、サッカー選手は高額の報酬を得て国民的スターの地位にあり、そのためにはある程度の犠牲を払わなければならない」とも伝えている。
2022年W杯で日本代表とも対戦したクロアチアは、2026年W杯欧州予選グループLで4試合を終えて2位となっている(1位なら本大会行き決定、2位はプレーオフ行き)。