プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティは7月31日、フットボールディレクター(FD)を務めるチキ・ベギリスタインの退任を正式発表した。
同氏は昨年10月に退任を表明しており、今夏から前ポルトガル1部スポルティングCPのウーゴ・ヴィアナがFDの仕事を引き継いでいた。
現役時代はレアル・ソシエダやバルセロナなどスペインのクラブで活躍し、同国代表としても1988年のUEFA欧州選手権や1994年のFIFAワールドカップに出場。キャリア晩年はJ1浦和レッズにも在籍した。
現役引退後は古巣バルセロナのディレクター職を経て、2012年にシティのFDに就任。バルセロナ時代の盟友ジョゼップ・グアルディオラ監督を招へいし、その後のシティ黄金期の礎を築いた。
同氏の在任中にシティは、プレミアリーグ7回、FAカップ2回、UEFAチャンピオンズリーグ1回、UEFAスーパーカップ1回、FIFAクラブワールドカップ1回など計21のタイトルを獲得した。
クラブの発表によると、ベギリスタインの功績を称えて、様々な催しを企画しているという。
9月14日に行われるマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチでは、同氏がゲストとしてエティハド・スタジアムに登場する予定で、ファンとクラブが彼の功績に対して感謝を示す機会となる。
また、シティの公式コンテンツ『City Studios』では『チキへの別れ』というタイトルの長期ドキュメンタリーを配信予定。このドキュメンタリーでは、「史上最高のFDの一人」としてベギリスタイン氏の姿を描くとのこと。
盟友グアルディオラ監督は同氏の退任に際して「私の一部が去っていく」とのコメントを残している。