29日、日本人選手が多数所属するベルギー1部シント=トロイデンは、リーグ戦の降格プレーオフ初戦、ベールスホットと対戦した。

前節で30試合のレギュラーシーズンを終えたベルギーリーグは、今節よりプレーオフへと移行。

レギュラーシーズンを16チーム中14位で終えたシント=トロイデンは、下位4チームによる降格プレーオフを戦うことになった。

この試合、日本人選手ではGK小久保玲央ブライアン、DF小川諒也、MF藤田譲瑠チマ、MF伊藤涼太郎が先発出場した。

開始5分、危険なスライディングのタックルによって相手MFヴェラト・カグロがいきなり退場に。

シント=トロイデンは、数的優位を活かし積極的にシュートを放つもなかなか決めきれない場面が続く。

前半34分には、相手が前線に向け大きく蹴ったボールに対し、小久保がクリアを試みるも、うまくボールを捉えられず、一転ピンチに陥るシーンも。

これを防ぎ切ったシント=トロイデンはその後も再三にわたってチャンスを作るも決めきれず。

前半は0-0のまま終了した。

両チーム無得点で迎えた後半54分、自陣センターサークル付近で藤田が相手ボールを引っ掛けると、こぼれたボールを伊藤が拾い、前線へ繋ぐ。

これを受けたFWアドリアーノ・ベルタッチーニが敵陣ペナルティエリア手左前まで運ぶと、ボックス内へ抜け出したFWロイク・ラプッサンにパスを送る。

ラプッサンのシュートはネットを揺らし、ついにシント=トロイデンがリードに成功。

そのままスコアは動かず、試合は1-0でシント=トロイデンが勝利した

この勝利により、シント=トロイデンは暫定で降格プレーオフ首位に浮上。

降格プレーオフは、4チーム中、残留が決定するのは首位のみで、2位は2部のチームとの入れ替え戦を行い、下位2チームはそのまま降格するという厳しいフォーマットになっている。

クラブの公式YouTubeに投稿された試合後のインタビュー動画では、伊藤はこの試合について「勝点3を取ることが大事だったので、取れってホッとしているが、チームとしても個人としてもまだまだ足りないので、次の試合に向けて然りと切り替えたい」と反省した。

また、次節のコルトレイク戦について問われると、「わかっている通り、もう自分たちに落としていい試合はない。今日の勝ちをしっかりと反省して、次に試合に準備したい」と述べた。

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果たしてシント=トロイデンは熾烈な争いを勝ち抜き、残留を掴むことができるか。

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