かつてバルセロナで活躍した元スペイン代表DFジェラール・ピケは、サッカーをよりエキサイティングにするルール変更を提案した。
先日日本でもDAZNで配信されるなどして話題を集めた「キングスリーグ」の創設者としても知られているピケ。
彼はサッカーという競技自体が「現代のエンターテインメントに合わなくなっている」とよく主張しており、90分間という試合時間があまりにも長いと発言していたこともある。
そんな彼が今回、かつて代表でチームメイトだったイケル・カシージャスとのポッドキャストに出演し、その中で以下のように語っていたとのこと。
「サッカースタジアムへと観戦に訪れて、100ユーロ、あるいは200ユーロ、300ユーロものチケットを買う。それで試合が0-0で終わってしまうなどあり得ないことだよ。
何かを変える必要があると思う。検討すべきプランの一つは、『スコアレスドローで終わった場合、両チームに勝点を与えない』というルールだろう。そうすれば、70分を過ぎたら試合は非常にオープンなものになるはずだ」
また、ピケはかつて引き分け自体を廃止したほうがいいと提案したこともある。
「野球やバスケットボールに引き分けはない(※正確に言えば野球にはある)。試合に行って引き分けで終わったら、『一体誰が勝ったんだ』ともやもやした気持ちになるよ。
サッカーは変化を恐れている。長い歴史があって、非常に伝統あるものだが、変化は起こるものだし、起こさなければならないのだ。90分間の試合で0-0の結果に終わる可能性があるというのは、新しい世代の人間にとって理解しがたいものだよ」
彼が創設した「キングスリーグ」はまさにそのような理想が詰め込まれており、試合は7人制で40分間、同点であればPK戦で決着をつけることになるほか、試合中にはカードを使って様々なアドバンテージを得られる。ゲーム性やエンタメ性を重視した新たなサッカーイベントとして、この数年で急速に存在感を高めている競技だ。