ブラウブリッツ秋田は23日、J2第2節で愛媛FCと対戦。ニンジニアスタジアムで行われた一戦は、小松蓮の2ゴールで秋田が2-1と勝利し、開幕2連勝を飾った。

Jリーグ開幕まもない2月から3月にかけては、雪国クラブにとって我慢の時期。積雪のためホームゲーム開催が難しく、アウェイ連戦でスタートすることが多い。

秋田も当事者クラブの一つで、今季は開幕節から愛媛勢2チームとアウェイで対戦。FC今治、愛媛FCをいずれも1点差で破り、J2昇格後初の開幕2連勝を達成している。

2021年に初昇格して以来、13位、12位、13位、そして昨季も10位と、常に中位でJ2残留を決めている秋田。しかも、J2昇格後は外国人選手が1人も在籍しておらず、日本人選手のみでJ2を戦い続けている。

「選手の主体性が高く、選手の日常からの努力、サポーターの皆さんの応援、本当に素晴らしかったと思います」

愛媛戦後そう試合を振り返ったのは就任6年目の吉田謙監督。確固たるチームスタイルを持つことが選手のパフォーマンス、さらには補強戦略においてもプラスに働いており、まさに“プロヴィンチア”(地方クラブ)のお手本のような存在だ。

ちなみに、今季の開幕2節までをアウェイで戦った雪国クラブの成績は以下の通り。

J1

●アルビレックス新潟:1分1敗
横浜F・マリノス(1-1△)、清水エスパルス(0-2●)

J2

●北海道コンサドーレ札幌:2敗
大分トリニータ(0-2●)、ロアッソ熊本(0-3●)

●ベガルタ仙台:1勝1敗
サガン鳥栖(1-0○)、徳島ヴォルティス(0-1●)

●ブラウブリッツ秋田:2勝
FC今治(1-0○)、愛媛FC(2-1○)

●モンテディオ山形:2敗
RB大宮アルディージャ(1-2●)、水戸ホーリーホック(0-1●)

●カターレ富山:1勝1敗
愛媛FC(1-0○)、ジェフユナイテッド千葉(0-2●)

J3

●ヴァンラーレ八戸:1勝
※第1節(ホーム金沢戦)は4/27に開催、FC岐阜(1-0○)

●ツエーゲン金沢:1勝
※第1節(アウェイ八戸戦)は4/27に開催、鹿児島ユナイテッドFC(2-1○)

J3の両チームもともに初戦で勝利しているが、第1節の直接対決は4月に行われる予定。そのため、ここまで連勝スタートを飾ったのは秋田のみとなっている。

4季連続、日本人選手のみでJ2残留!吉田謙監督率いるブラウブリッツ秋田が「地方クラブのお手本」と言えるワケ。

ブラウブリッツ秋田はプレシーズンからの高知キャンプを継続中。「日常がすべてだと思います」と語る吉田監督とともに、次節、再び迎える3月1日(土)のアウェイゲームでは藤枝MYFCと対戦する。

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