元フランス代表DFのラファエル・ヴァランが、古巣マンチェスター・ユナイテッドの問題点を指摘したとのこと。
昨年夏のマーケットでマンチェスター・ユナイテッドを退団し、イタリア・セリエAのコモへと移籍したヴァラン。ただ、その後すぐに怪我もあって31歳という若さで現役引退を余儀なくされている。
彼は今回『The Athletic』のインタビューで以下のように話し、かつて所属していたマンチェスター・ユナイテッドに「クラブとしての構造が存在しなかった」と指摘したという。
「選手として内部から見ると、マンチェスター・ユナイテッドは物事をどのように機能させるかということに対しての明確な構造が存在していなかった。長い間、決まった方法論を持っていなかったんだ。
レアル・マドリーにおいては、クラブのあらゆるレベルにおいて物事を進めるための明確なやり方が存在している。
しかしマンチェスターでは、選手の獲得方法も、プレーの仕方も、コミュニケーションの取り方も、明確な規定が存在していなかった。手順、プロセス、構造がなかった。一人だけの責任ではないんだ。
それが問題なんだ。物事が起こったとき、誰に責任があるのかさえ分からなくなっているのだ。組織全体の構造に問題があるに違いない。
意思決定のプロセスに関わっている人が多すぎるんだ。だから実際に誰が決定を下したのかがわからない。誰が責任を持っているのかもわからない。
『全員に責任があるが、全員が責任を負っていない』という状況だった」
アレックス・ファーガソン監督が退任して以来低迷が続いているマンチェスター・ユナイテッド。世界屈指の収入と人気を誇りながら、この数年は特にプレミアリーグでも中位に沈んでいる。