中国・北京のサッカー協会(BFA)は13日、バイエルン・ミュンヘンのワールドチーム所属歴のあるDF郭嘉璇さんが脳死と診断されたと発表した。欧州メディアも伝えている。

6日に行われたBFAが主催したトレーニングキャンプで、スペインのRCアルコベンダスと試合をした北京のU-20男子代表チームの一員として出場していたが、試合中に他選手のひざが頭部に直撃。郭さんはスペイン現地の病院に搬送され、脳死と診断を受けた。

中国スーパーリーグ(CSL)の北京国安クラブのアカデミー出身の郭さんは、 2023年に世界中の有望な選手を育成することを目的としたバイエルンのワールドチームに選出されるなど、期待の18歳だった。

郭さんの兄弟は中国のプラットフォーム『RedNote』を更新。「試合中に、彼は他の選手のひざが頭に当たって病院に緊急搬送された。通訳から聞いたところ、病院の医師は兄の頭の出血がひどく、生存の見込みはほとんどないと言ったそうです。病院は彼の生命維持チューブを外すつもりだった」と事故当時の状況を説明した。

なお、郭さんの父親は土曜日にスペインへ到着し、息子の生命維持装置を切るよう医師が勧めたが拒否したと報じられている。

またアルコベンダスはクラブ公式サイトを通じてコメントを発表。「トップチームとの親善試合中に事故に遭った北京サッカー協会代表選手に対し、深い憂慮を表明します。この困難な時期に、私たちは彼と彼の家族、そして彼のチームに全力でサポートを送ります。一刻も早い回復を心から願っています」と被害者家族へのサポートを表明した。

心臓の病気から生き延びたサッカー選手たち

BFAは在スペイン中国大使館の職員が病院を訪れて治療の継続を促し、郭さんの帰国用チャーター機の手配を支援したと説明。「この事故を深く悲しんでいる。希望の光がある限り、われわれは諦めることなく、全力でフォローアップしていく」とコメントした。

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