29日に行われたUEFAチャンピオンズリーグのPSVアイントホーフェン戦で先発出場した日本代表MF遠藤航。
30歳にしてシュトゥットガルトからリヴァプールへの移籍を果たし、初年度の中盤戦からレギュラーを確保するなど大きな飛躍を遂げた。
今季はアルネ・スロット監督の下でバックアップの立場となっているが、時に回ってくる出場機会で安定したパフォーマンスを見せており、改めて評価を高めている状況にある。
『The Athletic』によれば、『BBC』で解説者を務めている元ドイツ代表MFトーマス・ヒツルスペルガー氏が遠藤を評して以下のように話したという。
「遠藤は監督にとって夢のような選手である。20試合プレーしなかったとしても、21試合目に先発すれば求められていることをきちんとこなす。素晴らしいプレーヤーだ。
時には試合に出られない選手が腹を立てていてほしいこともあるが、遠藤は問題を起こすようなタイプの選手ではない。
彼に対して送ることができる最高の褒め言葉は、『ただ仕事をするだけ』だということだ。否定的な言葉に聞こえるかもしれないが、ある意味では誰もが望んでいるものだ。
彼のような選手がいるときは、任せればいい。素晴らしいプロフェッショナルであり、家族思いの人物だ。彼が笑っていればすべてが上手く進んでいるように思える。
英語力も悪くないが、彼からは特に多くのことが伝えられるわけではない。ただトレーニングをこなし、家族のことを愛し、夫や父親であることに満足している」
ヒツルスペルガー氏はかつてシュトゥットガルトでCEOを務めていたこともあり、遠藤についてはドイツでプレーしていたころからよく知っている存在。
彼によれば、31歳の遠藤はまさにプロフェッショナルの鏡であり、監督にとっては理想的な選手でもあるという。