マンチェスター・シティは14日、クラブのレジェンドであるトニー・ブック氏が亡くなったと訃報を伝えた。
「あらゆる意味で真のクラブレジェンド」とその死を悼んでいる。ブック氏は1934年生まれの90歳で、「バース出身のレンガ職人」と呼ばれていた。
その理由は、16歳で学校を中退した後にレンガ職人として働きつつ、アマチュアレベルでプレーしていたため。人生の大半をレンガ職人として過ごし、トップリーグでプレーするようになったのは先のことだったとか。
時代背景が今とはあまりに違うが、ブック氏が1966年にシティへ加入した際、すでに32歳。そこから200試合以上に出場して、レジェンドになった。
2年目からはキャプテンを任され、1部リーグやFAカップ、リーグカップ、UEFAカップウィナーズカップなどの優勝に貢献。黄金時代を支えたスターとしての地位を固めると、監督としてもシティをリーグカップ優勝に導いた。
なんでも、シティは32歳だったブック氏を獲得するために1.7万ポンド(現レートで327万円)を捻出。30代のベテラン選手には異例の移籍金だっため、監督に獲得を推薦したアシスタントコーチは、29歳だと年齢詐称を勧めたほどだったとか。