今夏のパリ五輪でブラジル相手にスーパーゴールを決めたなでしこジャパンの谷川萌々子。
19歳の大器は、門脇真依とともにスウェーデンのローゼンゴードをリーグ優勝に導く活躍を見せた。
谷川はMFながらリーグ得点王になると、保有元であるドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに復帰している。
そうしたなか、同じスウェーデン1部のベクショーDFFは、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースから鴨川実歩をレンタル移籍を獲得した。ジェフで10番を託されていた鴨川は27歳のMF。
スウェーデンではこれまでも日本人女子選手たちがプレーしてきたが、地元紙『Smålandsposten』によれば、「ベクショーもその流れに乗り、日本人を借り入れた」とのこと。
大ブレイクした谷川だけでなく、23歳の門脇も今季12ゴール5アシストと活躍。8月には、北川ひかるもスウェーデン1部ヘッケン移籍するなど、ほかにも日本人がスウェーデンリーグでプレーしている。また、現在はレスターに所属する籾木結花と宝田沙織は、スウェーデンからイングランドから引き抜かれた。
ベクショーの監督は「スウェーデンで最高の選手をめぐる競争は熾烈。そのため、少し異なる市場で新たな獲得選手を探す必要がある。一方、アジアの選手は、より大きなクラブに移籍する前に、ヨーロッパでのキャリアをスタートさせるのにスウェーデンはいいリーグだと見ている」と話している。
両者の思惑が合致したことで、スウェーデンリーグに日本人女子選手たちが増えているようだ。
なお、監督は「知的でパス回しがうまい。スピードもあり、1対1が得意。また、両足も使える」と鴨川への期待を口にしている。