アビスパ福岡は13日、2025シーズンよりアビスパ福岡のトップチーム監督に金明輝氏が就任することが決定したと発表した。
金氏は1981年5月8日生まれの43歳。現役時代はジェフユナイテッド市原(当時)やヴァンフォーレ甲府などでプレーし、2011年にサガン鳥栖で引退。そのまま鳥栖で指導者としてのキャリアをスタートさせ、U-15やU-18の監督を経て、トップチームの監督に就任した。
自らが育成に携わってきた若い選手たちの力を引き出し、2021シーズンにはJ1で7位という好成績を残したが、同シーズン終了後に退任。
パワーハラスメントの告発を受け、調査の結果クラブでの暴力行為や暴言がパワハラ行為に認定され、出場資格停止や譴責処分に。さらに、日本サッカー協会(JFA)からは指導者ライセンスの降級(S級→A級)が発表された。
金氏はその後、2023シーズンからFC町田ゼルビアのトップチームコーチに就任すると、黒田剛監督の副官としてチームの躍進に貢献。そして2024年2月にはS級ライセンスを再取得していた。
以下は福岡の監督就任が決まった金明輝氏のコメント。
「この度アビスパ福岡の監督に就任することになりました金 明輝(キン ミョンヒ)です。
クラブ創設30周年を迎える節目の年に携われること、J1で確固たる地位を築き、活気あふれる福岡の街で躍進するアビスパ福岡の監督に就任できることを心から嬉しく思うと同時に計り知れない責任も感じております。
前監督の長谷部監督が築き上げた強固な守備と力強い攻撃をベースにしたチームを引き継ぎ、攻守両面でさらなる強化を図り、クラブ、選手、チームスタッフ一丸となって一つでも多くの勝利をファン、アビスパ福岡サポーターの皆様に届けられるよう、皆様と心を一つに戦う所存です
そしてこの度は、私の就任にあたり皆様をお騒がせしていることを大変申し訳なく思っております。
今回のお話をいただき、私自身熟考の末強い覚悟と責任感を持って、決断いたしました。
皆様に信頼していただけるように、言動やピッチで躍動する選手達を見ていただけるように日々全力で取り組みます。アビスパに関わる全ての皆様、ともに戦いましょう」
今季J1で12位だったアビスパ福岡は、5年間チームを率いた長谷部茂利監督(川崎フロンターレの監督就任が発表済み)がシーズン終了後に退任していた。