FC琉球OKINAWAは25日、2025シーズンより使用する新エンブレムおよびクラブプロパティを発表した。
2003年のクラブ誕生以来、難しい時期もあったが、『沖縄にJクラブを』を合言葉にファン・サポーター、パートナーとともに21年間を歩んできたFC琉球。
1年前の2023年10月26日、クラブは新しい名称「FC琉球OKINAWA」とともにエンブレムを含む新しいプロパティを発表。しかしこのときは唐突な感が否めず、ファン・サポーターらの反発を招いた。
今回、クラブの歴史やアイデンティティを引き継ぎ、数十年先の未来を見据えた発展のため、FC琉球は今年7月より、ファン・サポーターとのブレインストーミング会「みんなのFC琉球かいぎ」を実施。
対話を重ね、またWEBアンケートやファンフェスタをはじめ、クラブ関係者、スタッフ、選手、ホームタウンの行政関係者の意見も踏まえ、新エンブレム決定に至ったという。
FC琉球OKINAWA(男子チーム・右)のエンブレムでは、牙を剥くオスのシーサーと、頭上には琉球王朝の玉冠が輝くデザインに。FC琉球の攻撃的なサッカースタイルと、沖縄からJリーグの頂点を目指すという強い覚悟を表現している。
また、FC琉球さくら(女子チーム・左)のエンブレムでは、メスのシーサーと、頭上には琉球王妃の伝統的な髪型「ウチナーカンプー」に、さくらの花びらをデザイン。沖縄のさくらのように日本一早く花咲き、沖縄の人たちの心を明るくしたいという気持ちを表現した。
現行エンブレムから、クラブを象徴するカラーである「ベンガラ色」、沖縄らしさの象徴であり、勝利を呼び込み離さない「対のシーサー」、王国が存在した琉球の誇りを示し、権威や伝統を象徴する「琉球王朝の王冠、玉冠(ぎょくかん)」といった要素・DNAを引き継ぎ、視認性の高いシンプルなデザインへと昇華されている。
新エンブレムおよびクラブプロパティは、2025年1月1日から使用を開始。なお、今季のFC琉球は攻撃的なサッカーを展開したものの、14位で3年ぶりのJ2復帰は果たせなかった。