アジア最終予選に向けた最新メンバーを発表した日本代表。29歳のFW古橋亨梧(セルティック)がおよそ1年ぶりに招集された。

古橋はセルティックでレジェンド級の活躍を続けているが、日本代表では立場を確立できておらず。招集してこなかった森保一監督に対しては批判的な目も向けられてきた。

この日の会見では、復帰した古橋についてさまざまなことが語られている。その言葉からはなぜこれまで古橋が呼ばれず、また今回復帰できたのかが見えてきた。

この会見の中で森保監督は、FWについて「誰が出てもチームとしての戦い方は変わらない」と明言している。チームとしての決まりごとを最低限こなした上で個々の特徴を発揮してほしいとの考えだ。

森保監督は古橋の特徴について、「ゴール前でピンポイントで合わせてゴールを奪い切る。仕留めることができるという選手」と話しているが、一方でこのようにも語っている。

「彼の良さを出そうと思えば、我々が押し込んで試合をしなければ(余分な)タスクを負ってもらわないといけない。そこから攻撃に出ていくという部分になると良さが出ない。(チームが)より押し込んだプレーをして、(古橋が)ディフェンスラインぎりぎりのところで駆け引きをしてもらえるような展開に持っていかなければいけない」

この言葉からは、古橋が圧倒的な強みを持っていることを認める一方、それ以外の部分について懸念があったことが読み取れる。

ただ指揮官は、「今セルティックでは中盤の起点、前線の基点となって、もう一回ゴール前に進入していくという(周囲から)求められているプレーをしていることは確認している」と、古橋が以前に比べてプレースタイルの幅を広げていることを説明。

そして「チームとして基点になる部分、そして前線からの守備…今セルティックでやっていることをそのまま代表の部分でも活かしてもらえれば」と期待を語った。

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懸念されていた部分がセルティックでは改善されてきており、加えて今月のインドネシア、中国戦では押し込む展開が予想され彼の得意な形にもっていけるーー指揮官はそう思って古橋の再招集を決断したようだ。

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