2日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝。試合は名古屋グランパスがPK戦の末にアルビレックス新潟を下して優勝した。

名古屋は永井謙佑の2得点で試合を優位に進めたものの、後半アディショナルタイムにPKで追いつかれる苦しい展開。

延長でも先に得点しながら同点にされてしまったが、今季が日本ラストシーズンとなっている守護神ミッチェル・ランゲラクの活躍もあり、3年ぶり2度目となる栄冠を手にした。

試合後、長谷川健太監督は、「90分で勝たなければいけない試合だった」と反省しつつ、「新潟の優勝に懸ける思いが、最後のPKという判断になったと思います」と対戦相手に敬意を表した。

今シーズンの名古屋は24年ぶり開幕3連敗スタートとなり、天皇杯も2回戦で敗退するなど厳しいシーズンとなった。

それだけに長谷川監督は、「10月はほぼほぼルヴァンカップに懸けていました」と苦しい胸の内を明かしている。

「本来あってはいけないと思いますが、ルヴァンカップ重視でずっと戦ってきて、ケガ人がリーグ戦で出た中で、この決勝戦に向けてコンディショニングという部分を重視しながら練習をしていました。

チームに迷惑をかけていたのは分かっていましたが、なんとしてもこのルヴァンカップのタイトルは獲らないといけないという気持ちで臨んでいましたので、選手を含めてその思いを十分に感じて準備をしてくれたと思います」

ケガ人が続出する中で優勝も降格もほぼなくなり、リーグ戦を半ば“捨てる”形でこのルヴァンカップに懸けていたようだ。

その大胆な方針が実った長谷川監督は、異なるクラブ(ガンバ大阪、FC東京、名古屋)での同大会3度目の制覇に。監督としては史上最多で、選手時代も含めると4度目の優勝となる。

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それでも指揮官は、「6回目の決勝で3度の優勝ですから5割の勝率です。今日も選手に勝たせてもらったと思っています」と謙遜し、「ミッチ(ランゲラク)が全てだった」と大会MVPに輝いた守護神に感謝していた。

※コメントはJリーグ公式・名古屋公式より抜粋

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