2024年度のバロンドールは、マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリに授与された。
獲得が有力視されていたレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの投票結果は2位。
バロンドールを主催する『France Football』は、例年とは異なり投票結果を極秘扱いにし、事前の写真撮影も行わなかった。
レアルは直前でヴィニシウス落選を察知すると、全関係者が出席をとりやめ、クラブとしてバロンドールをボイコットしている。
そうしたなか、レアルの宿敵であるバルセロナ寄りで知られるスペイン紙『Mundo Deportivo』は、「ヴィニシウスが学ばなかった、バロンドールでのメッシの『フェアプレー』の教訓」との記事を伝えていた。
バルサで伝説になったメッシは史上最多となる8度のバロンドール受賞を誇る。一方、投票で2位になったことも5回あり、同紙はこう伝えていた。
「メッシはバロンドールの歴史に『フェアプレー』の教訓を残したが、ヴィニシウスは何も学んでいない。彼は受賞者が自分ではなくロドリだと知り、授賞式を欠席した。
アルゼンチンのスターは、最高賞を獲得できないと分かっていながら式に出席してきた。具体的には、メッシは受賞していないことを知りながら、バロンドール授賞式に6回出席した。2位になった5回(2008年、2013年、2014年、2016年、2017年)、そして、3位(2007年)になったときも式典に出席している。
メッシが2位になった時にバロンドールを受賞したのは毎回クリスティアーノ・ロナウドだった。だが、彼との激しいライバル関係、そして所属クラブであるバルサとレアルとの激しいライバル関係があったにもかかわらず、レオはそれに屈しなかった」
これまでは事前に撮影が行われるため、メッシは自分がロナウドに負けると分かっていたも授賞式に来ていたはずで、ヴィニシウスもそれを見習うべきだったということのようだ。
なお、ロナウドは、2021年に当時の『France Football』編集長の発言に抗議して、バロンドール授与式を欠席している。