ベルギー紙『ブリュッセル・タイムズ』は22日、今月19日に開催されたベルキーアマチュアリーグの試合終了直後に違法とされる火工品(爆竹、花火などの爆発物)がピッチ上に投げ込まれ、拾い上げた選手が爆発により指を失う重傷を負った事件が発生したと報じた。

同紙によると、ベルギーのアマチュアクラブであるKSCTメネーン所属のファビオ・スキファノが、西フランダース州ジレベーケでの州リーグ戦の終了直後にピッチへ投げ込まれた火工品を取り除こうと拾い上げると、火工品が爆発して指を喪失する大ケガを負ったという。

またベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』によると、病院に搬送されたスキファノは右手の指1本と指骨2本を失う重傷を負ったという。

試合日はスキファノの誕生日であり、お祝いムードの中で悲劇が発生した。

同紙の取材に応じたスキファノは「突然、スタンドから何かが投げ込まれたのが見えた。最初は発煙弾だと思ったよ。すぐにチームメイトだけでなく、サポーターにとっても危険だと分かった。周りには子どもたちがいたから、誰かが火傷するのは嫌だったからね。その加工品を取り除こうと決めたんだよ」と勇敢にも投げ込まれた火工品を拾った。

「2秒も経たないうちにそれは爆発した。煙が晴れると、右手に大量の血が流れていて、指が何本かなくなっていた」と事件を振り返った。

同紙によると、人差し指が切断され、親指と中指の半分も切断され、爆発物の破片が脚部にも飛び散った。スキファノは合計48時間以内に3回の手術を受けたという。

火工品を投げ入れたとされる観客は地元の21歳男性と特定され、地元当局に拘束されたという。その後釈放された男性容疑者は法的告訴、スタジアムの立ち入り禁止処分を受ける可能性があると『ブリュッセル・タイムズ』が報じた。

複数メディアの報道によると、違法とされる火工品は『コブラ6』といわれる専門家向けの爆竹であり、ベルギーでは個人使用を厳しく禁止されている火工品だったという。

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スキファノは『ヘット・ラーツテ・ニウス』の取材で「私は彼に電話して、あまり責めていない」と容疑者に伝えたという。爆発物を投げた人物は故意ではなかったとされ、事件後すぐ自ら警察に通報していた。

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