Jリーグの栃木SCは16日、所属する元日本代表FW矢野貴章が、国家試験であるITパスポート試験に合格したと発表した。

ITパスポート試験とは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験。

栃木SCは、オフィシャルパートナーとしてDX支援を受けているIT人材教育会社、株式会社SEプラスのサポートを受けており、矢野のITパスポート試験合格に向け、eラーニング『独習ゼミ』の提供をはじめとした学習のサポートが実施されていた。

そして、9月17日の受験をもって、矢野がITパスポート試験に合格したことが今回報告された。

矢野がITパスポート受験に至った背景は以下の通り。

「近年、DX化や生成AIの台頭により、ITエンジニア以外の人材にもITリテラシーを身に付けることが求められるようになっています。しかしながら、依然として『IT=難しそう』というイメージにより、ITを学ぶことを躊躇する層も存在しています。

SEプラスでは、2021年より栃木SCのオフィシャルパートナーとして、クラブスタッフのITスキル強化および所属選手のITリテラシー向上に向けた支援を行っていただいており、その中でも矢野貴章選手はITに興味があり、積極的にIT学習に取り組んでりました。

そこで、栃木SCとSEプラスでは、プロサッカー選手である矢野貴章選手がITの学習をする姿をSNS上で発信することで、誰にとってもIT学習が身近なものになると考え、矢野貴章選手がITパスポート試験に挑戦する企画を開始いたしました」

シーズン中である3月末から学習を開始して以降、受験日まで全13試合に出場しながら、合格に向けて学習をしてきたという矢野。

日本代表として2010年の南アフリカワールドカップにも出場した40歳のFWは、今回の結果を受けて以下のようにコメントしている。

「このたび、ITパスポート試験に合格いたしました。初めて『ITパスポート』という言葉を耳にしたときは、その意味や内容も分からず戸惑いましたが、学ぶにつれて徐々にパズルが埋まっていくような感覚を楽しむことができました。

普段はサッカーを仕事にしており情報技術を直接使う仕事ではありませんが、SEプラス様の独習ゼミを利用したことで、体系的に知識を深めることができました。新しいことを学ぶことは、大変で勇気のいることですがとても良い経験ができました。

この知識を活かし今後の成長を目指していきます。情報技術の発展に貢献できるよう努め、挑戦を続けてまいります」

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